総務省は27日、スマートフォン向けゲームアプリ「Pokemon GO」プレイヤーに対し、危険行為を防ぐため注意を呼びかけている。
Pokemon GOは、位置情報を活用することで、現実世界そのものを舞台として、ポケモンの捕獲や交換、バトルなどを体験できるゲームアプリ。位置情報ゲーム「Ingress」を運営するNianticが開発を手がける。街中には実在の施設や名所が「ポケストップ」「ジム」としてゲーム内のイベントスポットになっている。プレイヤーはそうしたスポットを巡りつつ、道中出くわすポケモンを採集することが目的となる。海外では、アクティブユーザー数がTwitterに匹敵する、社会現象となった。日本国内でも、一部で同ゲームによる事故が報道されるなど大きな話題となっている。
総務省では、プレイに夢中になるあまり事故やトラブルの被害に遭う、周りの人々に迷惑をかける恐れがあるとして、以下のようなマナーの徹底と周囲への配慮を呼びかけている。
- ながらスマホをなるべくしない
プレイヤー自身が、事故やトラブルの被害に遭うだけでなく、周囲の人々にもケガをさせたり、通行の妨げとなるなど迷惑をかける恐れがある。ゲームには、端末の画面を見続けなくても、ポケモンの出現やアクセス可能なポケストップが周囲に存在することを通知する機能があるため、それらを有効に使うことを呼びかけている。
- 危険な場所に立ち入らない
夢中になるあまり、危険な場所や私有地等の立ち入り禁止区域に立ち入らないよう呼びかけている。なお、ポケモンやポケストップには、プレイヤーの現在地から半径数十メートルの一定エリア内であればアクセスできる。そのため、駅のホームや民家などに立ち入る必要のない場合も多い。
- 急に立ち止まらない
ポケモンを捕まえる際など、端末に目をやり意識を集中する場合には、周囲を確認してから立ち止まるように呼びかけている。なお、慌てて立ち止まらなくとも、すぐにポケモンが逃げ出してしまうことはない。
- ポケストップ、ジムの削除リクエスト
ポケストップやジムが危険な場所に配置されている場合には、施設の所有者でなくても専用フォームから削除リクエストを送信することが可能。危険を感じた場合には、削除依頼することを呼びかけている。