サムスン電子ジャパンは、4K相当画質で動画を撮影できる360度全天球カメラ「Galaxy Gear 360」を7月15日から全国の家電量販店、主要ECサイトなどで販売する。販売価格はオープンで、市場想定価格は税込5万円弱になる見込み。

4K画質で動画を撮影できる360度全天球カメラ「Galaxy Gear 360」

平面から空間へ

サムスン電子ジャパン プロダクト担当の糸櫻幹雄氏は「360度全天球カメラを使えば、思い出の残し方が”平面”から”空間”へと変わる。残したい瞬間を空間で切り取れることで、いつでもその空間に戻れ、またその空間をみんなで共有することができるようになる」と解説した。

サムスン電子ジャパン プロダクト担当の糸櫻幹雄氏は「360度全天球カメラを使えば、思い出の残し方が”平面”から”空間”に変わる」と解説した

Galaxy Gear 360では、4Kクオリティ(3,840×1,920ピクセル)の動画を撮影可能。また3,000万画素に相当する静止画も撮影できる。F値2.0の明るいレンズを採用。防滴・防塵仕様で、microSDXCカード(最大200GB)に対応する。電池パックは着脱式。ちなみに4K画質で動画を撮影した場合、最大連続撮影時間は1分で、その際の動画容量は1GBになるという。

側面にはmicro SDカードスロット、micro USBスロットなどを搭載(中)。市販のカメラ用の三脚が利用できる(右)

タイムラプス動画、ループ動画といったユニークなカメラモードも標準搭載。またGalaxyスマートフォンと接続すれば、スマホの画面にライブビューイングを映すことができる。Galaxyシリーズ向けのモバイルアプリ「Gear 360 Manager」も用意されており、Wi-Fi経由で動画の閲覧、編集が可能。さらに「Gear VR」を使えば、撮影した動画をVRコンテンツとして楽しめる。このほか、PC用の編集・加工ソフトも無料で提供される予定。撮影した動画は、SNSや動画投稿サイトでシェアすることができる。

タイムラプス動画、ループ動画などのカメラモードを標準搭載(左)。Galaxyスマートフォンと接続すれば、スマホの画面にライブビューイングを映すことができる(中、右)

Galaxy Gear 360の仕様など

他社製スマホでも使える?

発表会の最後に質疑応答の時間が設けられた。Galaxy Gear 360を使用する際はGalaxyスマートフォン、Gear VRなどが必要になるのか、という質問に糸櫻氏は「そういうわけではなく、あくまで360度全天球のカメラと考えていただければ。ただ、Gear VRなどがあればプラスアルファの楽しみ方ができます」と回答。

他社製スマートフォンにもアプリは提供されるのか、という質問には「まずは安定的に動作する、Galaxyスマートフォンに提供する。どこまで他社製品に対応させるかは、現在検討中」と答えるに留まった。