日本オラクルは7月11日、NECが、グローバルでマーケティング・プラットフォームを一元化するため、マーケティング業務向けクラウド・アプリケーション製品群「Oracle Marketing Cloud」のマーケティング・オートメーション製品「Oracle Marketing Automation (Oracle Eloqua)」を導入し、稼働開始したと発表した。

NECは、案件創出やナーチャリングを目的に、国内市場向け、海外市場向けで異なるマーケティング・オートメーションのクラウド・サービスを利用。各システムでキャンペーンを運用していたため、指標やプロセスの可視化、顧客関連データの一元管理に課題があったほか、既存のクラウド・サービスでは標準機能に含まれない部分を追加するなど、個別作業が発生して運用に負荷がかかっていたという。

NECは注力キャンペーンを中心にOracle Eloquaを利用しており、対象の属性やエンゲージメントをスコアリング機能で分析し、確度の高い対象向けにメール配信を行った結果、CTR(クリック率:Click Through Rate9が利用開始前と比較し、約7倍向上したとしている。

NECは今後、海外市場向けにブランド認知の向上、海外拠点での情報管理を行いながら、マーケティング活動で得られた顧客情報を活用した顧客との関係性の深化するとともに、新規案件獲得などを目的に、アジアを中心とした地域などでも展開していく予定。また、この取り組みで蓄積したノウハウは顧客への提案に生かしていく計画。