表示レスポンスが向上したライブビューAF

ライブビュー時のAFについては、前モデルEOS 70Dから「デュアルピクセルCMOS AF」を受け継いでいる。ひとつひとつの画素が独立した2つのフォトダイオードで構成され、全画素が撮像と位相差AFの機能を兼ね備えるセンサー技術だ。そのうえで、読み出し速度の向上とアルゴリズムの改良によってライブビュー表示のレスポンスを高めている。

前モデルEOS 70Dのライブビューの場合、シャッターを切った直後に液晶モニターがブラックアウトし、次のシャッターを切れるようになるまで数秒待たされるという弱点があった。いくらAFが高速でも、動きのあるシーンをライブビューで連続的に撮るのは困難だった。だがEOS 80Dでは、ライブビュー撮影直後の液晶ブラックアウトが大きく低減。単写でも連写でも、ライブビュー表示を見ながら軽快に撮影可能になった。

3型・約104万ドットの液晶モニターはタッチパネル付き。上下左右に動くバリアングル式であり、ロー/ハイアングルでの撮影や自分撮りなどがスムーズに行える

マニュアル (F8 1/100秒) ISO200 WB:オート 焦点距離:24mm レンズ:EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

マニュアル (F5.6 1/50秒) ISO100 WB:オート 焦点距離:18mm レンズ:EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

ファインダーの強化も見逃せない。新しいペンタプリズムファインダーは倍率0.95倍、視野率約100%に対応。EOS 70Dの視野率約98%から拡大し、正確なフレーミングで撮影できるようになった。「インテリジェントビューファインダー」と呼ばれるファインダー内に組み込まれた透過型液晶によって、AF測距点や格子線、電子水準器などをファインダー像にオーバーレイ表示できる点は、これまでどおりのメリットだ。

ボディのデザインは従来路線を踏襲しつつ、約25gの軽量化を実現。細かい部分では、天面ペンタプリズムのデザインや、スピーカーの位置、背面ボタンの形状などが改良されている。

動画は、最大で1920×1080/60pのフルHD記録に対応。4K動画に非対応であることはもの足りないが、ヘッドホン端子の搭載はありがたい

グリップ感は良好で、キットレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」装着時のバランスも悪くない

マニュアル(F5.6 1/50秒) ISO200 WB:オート 焦点距離:18mm レンズ:EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

マニュアル(F8 1/1000秒) ISO100 WB:太陽光 焦点距離:200mm レンズ:EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM