ローランドは、BOSSブランドより、マイクや楽器から入力した短い演奏フレーズを次々に重ねて録音/再生しながら、1人でもアンサンブルのようなパフォーマンスが行える「ループ・ステーション」の新機種「RC-202」を発表した。発売は6月を予定しており、価格はオープン。市場想定価格は現時点では明らかになっていない。

「RC-202」

「RC-202」は、手で操作するタイプの卓上型のコンパクトなルーパー。マイクやギター、シンセサイザーなどのオーディオ信号をミックスし、ループ演奏を楽しめる。演奏時に直感的な操作がしやすいよう、ボタンやつまみを大きくし、シンプルで簡単な操作を実現した。音色を変化させるエフェクトも搭載し効果的な演出が行える。

ループ演奏のための、ステレオ仕様のループトラックを2つ装備。インジケーターの点灯パターンによりフレーズの長さや再生位置、テンポなどの情報をわかりやすく表示してくれる。本体にはループフレーズを最大64個まで保存でき、ループ演奏中でも呼び出すことができる。予め用意しておいた曲のバッキングを再生したり、即興でできた曲を保存しておきたい場合などに便利だ。プレイ中でも再生を止めることなくループをそのまま保存できるので、音が途切れないスムーズなループパフォーマンスが行えるのも特徴。

本体にはループの入力音に4つ(インプットFX)、再生音に4つ(トラックFX)、計8つのエフェクトを搭載。エフェクトをかけて録音されたループを再生し、リアルタイムの演奏にも別エフェクトをかけながらパフォーマンスを行うといったことも行える。

インプットFX
P. SHIFT ピッチを変化させることができる
LO-FI 意図的に音質を劣化させて、独特な雰囲気を演出する
RING MOD 金属的な音を作り出し、音が集束していくような感じを作り出す
DELAY ダイレクト音から遅れた音を加えることにより、音に厚みを付けたり、特殊効果を作り出す
トラックFX
BEAT トラックが、ビート(拍)に合わせてリピート再生る
FILTER 特定の周波数帯域をカットし、音の明るさや音の太さなどを変化させる
SLICER 音を連続的にカットすることで、普通に音を鳴らしているだけで、バッキング・フレーズを刻んでいるような効果を作り出す
DELAY ダイレクト音から遅れた音を加えることにより、音に厚みを付けたり、特殊効果を作り出す

サイズは239(W)×175(D)×55(H)mmで、重量は950g(ACアダプターを除く)。