カシオ計算機は、2016年3月31日に、東京・銀座の数寄屋橋交差点にオープンする大型商業施設「東急プラザ銀座」の5階フロアに、直営のG-SHOCKアンテナショップ「G-SHOCK STORE GINZA」を出店する。
G-SHOCK STOREは、1983年の発売以来、若者を中心に世界的な人気を誇るG-SHOCKにフォーカスした、カシオ計算機の直営店舗で、店内にはG-SHOCKシリーズを一堂に展示。「G-SHOCKの世界観や、最新情報をユーザーに届ける場」と位置づけている。
現在、都内ではお台場と丸の内、および福岡と仙台にも出店しており、銀座のショップは都内で3店舗目、全国で5店舗目となる。ちなみに海外では、ロンドン、ニューヨーク、パリなど、海外の主要トレンド発信都市に8店舗を出店している。
メンテナンスブースを常設
今回のG-SHOCK STORE GINZAにおける最大の特徴は、メンテナンスブースを常設している点だ。G-SHOCKは防水性能に優れているのが特徴だが、電池交換の際には、交換後に防水検査などが必要になる。直営のサポートセンター以外では、作業、検査、発送などを含め、数日を要していた。場合によっては、10日間~14日間程度を要する場合もあった。
G-SHOCK STORE GINZAでは、メンテナンスブースを設置し、専任メンテナンス要員が常駐することで、約1時間で電池交換が行える環境を初めて実現した。東急プラザ銀座には125店舗が出店していることから、館内のほかの店舗をまわったり、食事をしたり、お茶を飲んでいる間に、電池交換が終了するというわけだ。
メンテナンスブースは、店舗を入って正面右側にあり、半透明のガラス張り。サービス専任者による電池交換や、防水検査などの様子も見ることができる。電池交換においては、外観劣化・動作確認・障害確認といった「修理前確認」、電池容量確認・消費電流検査・明暗判定検査・磁気確認・歩度検査といった「修理(電池交換)」、防水検査・電波受信検査・機能検査といった「修理後検査」を行う。
電池交換以外にも、G-SHOCKの修理についても受け付けてくれる。即日での修理が難しい場合もあるが、G-SHOCKが故障した場合には、G-SHOCK STORE GINZAに持ち込んでみるのもいいだろう。
もちろん多彩な展示も
G-SHOCK STORE GINZAでは、G-SHOCKやBABY-Gのほか、MR-G、MT-GなどのG-SHOCK高級ライン、OCEANUSなどG-SHOCKシリーズ以外の展示、販売も行っている。また、3月25日に発売したばかりのSmart Outdoor Watch「WSD-F10」の展示販売も行われている。同店によると、カシオブランドのウオッチ関連製品は、ほとんどを取り扱うことが可能とのこと。
メンテナンスブースを含めた店舗面積は約76.92平方メートル。L字型の店舗レイアウトとなっており、実際に製品を試したり、スタッフが購入の相談に乗ってくれたりする。
カシオ計算機では、「日本屈指のショッピングエリアである銀座に、G-SHOCK STOREをオープン。ユーザーとの重要なコンタクトポイントとして、G-SHOCKの歴史から最新情報まで、幅広い情報を発信するとともに、G-SHOCKのクイック電池交換サービスを主とするメンテナンスブースを備えた店舗になる」としている。
G-SHOCK STORE GINZAの営業時間は午前11時~午後9時までで、年中無休となっている。メンテナンスブースの営業時間は午前11時~午後7時まで(受付時間は午後6時まで、1月1日~3日は休み)。今回のオープンを記念して、税込54,000円以上の製品を購入したユーザーの先着50人を対象に、G-SHOCK STOREオリジナルウオッチケースをプレゼントする。
エリア最大級の「東急プラザ銀座」
さて、東急プラザ銀座は、数寄屋橋交差点に面し、道路を挟んだ反対側にはソニービルがある。敷地面積3,766.73平方メートル、延床面積約50,000平方メートルを誇り、銀座エリア最大級の商業施設。店舗部分となる地下2階から地上11階までの全13フロアに、ファッション、雑貨、レストラン、カフェなどの多彩な店舗が出店する。
「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」という開発コンセプトのもと、フロア構成、空間演出、館内のアートワークなどを通じて、全館で「伝統と革新」を体感できる商業施設を目指した。
建物外観は日本の伝統工芸である「江戸切子」をモチーフにした「光の器」をコンセプトにしており、館内は日本人の美意識や伝統の技を積極的に採用。新たな文化の発信と、銀座の街に新たな憩いの場と賑わいを創出することを目指している。
東急プラザ銀座がターゲットとしているのは、目利きや玄人を意味する「GINZA Connoisseur(ギンザ コノシュア)」。年齢に関わらず自分のライフスタイルと本質を見極める目を持ち、世界を楽しむ余裕がある大人をイメージしている。
「時計でありながら時計ではない」といわれるように、G-SHOCKが持つ独自の世界は、自らのライフスタイルを追求する人をターゲットとしたアイテムのひとつだといえるだろう。外国人観光客の来店も数多く見込まれ、グローバルブランドとして高い人気を誇るG-SHOCKのアンテナショップは、その点でも注目を集めそうだ。