ガーミンのウェルネスGPSウォッチ「vivo」シリーズの最新モデル「vivoactive 6」、が2025年4月10日に発売されました。

前モデルの「vivoactive 5」がスマートウォッチのエントリーモデルだったのに対して、「vivoactive 6」は一歩進んで、生活習慣の改善をサポートしてくれます。中でも睡眠機能が進化したのだとか。そこでメーカーに実機を借りて約2週間使ってみました。

  • 「vivoactive 6」。明るいAMOLEDディスプレイで画面が見やすい

  • (左から)カラーはブラック/スレート、ジャスパーグリーン/ジャスパーグリーンメタリック、ボーン/ルナゴールド、ピンクドーン/ピンクドーンメタリックの4色。各52,800円

vivoactive 6の主な仕様
サイズ W42.2×H42.2×D10.9mm
重さ 36g
バンドサイズ(素材) 20mm(シリコン)
ディスプレイ 直径1.2インチ(30.4mm)/390×390ピクセル AMOLED
衛星測位 GPS/GLONASS/GALILEO/みちびき(補完信号)
防水機能 5ATM(50m防水) スイム相当
稼働時間 スマートウォッチモード 約11日間 /GPSモード 約21時間

睡眠機能はどう進化した? 快適な目覚めとより良い睡眠をサポート

「vivoactive 6」を利用するにあたって、一番、興味深かったのが、睡眠分析データを活用した新機能の「スマート起床アラーム」です。

スマート起床アラームは、例えば7時にアラームをセットしたとすると、起床時間の30分前の6:30~7:00の間で、眠りの浅いタイミングにアラームを発信してくれます。

  • 新機能のスマート起床アラーム(写真はセットした時間のもの)

初めて体験した時は、「いつもより起きやすいのかな?」くらいのイメージでしたが、何回か試す内に、スッキリと起きられている印象に変わってきました。

アラームの設定は、1回、毎日、平日、週末、カスタム(曜日を自由に選べる)があります。筆者はうっかり1回の設定にしていて、翌日、アラームが起動しないという失敗を何度かしたので、いつも同じ時間に起きる人ならアラームを「毎日」に設定しておくと良いと思います。

朝、起きると、「おはよう!」の言葉に続いて、前夜の睡眠やその日のコンディション、スケジュール、天気などを一括でレポートしてくれます。この「モーニングレポート」を起床時に確認することが日課になりました。

レポートしてくれる項目は、天気、リカバリー、睡眠時間と睡眠スコア、HRV(心拍変動)ステータス、ボディバッテリーなど。睡眠スコアは100までの数値で睡眠を評価し、睡眠の質の解説と合わせて、睡眠改善のためのアドバイスをしてくれます。またボディバッテリーはガーミン独自の機能で、HRV、ストレスレベル、睡眠、毎日の活動レベルなどを分析して、身体のエネルギー残量を表示してくれます。

  • モーニングレポート。天気や気温を表示

  • 身体のリカバリー具合。今日のおすすめワークアウトの提案もある

  • 睡眠時間と睡眠スコアを表示。睡眠改善のアドバイスも

  • HRVステータス。ストレスや疲労が強いと数値が低くなる

  • ボディバッテリー。数値は5~100で表示される

  • 今日の活動に対するメッセージ。大丈夫と言われると安心できる

この日の睡眠スコアは70と低めで、ボディバッテリーの数値も起床時で69と、エネルギー不足の状態でした。このように日々、モーニングレポートを見ることで、睡眠状態やその日のコンディションが可視化できます。

もっと良質の睡眠をとり、翌朝のコンディションを良くしたいと思い、アドバイスに従って早めに寝るようにしたり、睡眠時間を長く取れるようにしました。すると睡眠スコアが81になり、ボディバッテリーも90にアップしました。ただ睡眠時間にムラがあるので、今後はもっと規則正しい睡眠を心掛けたいと思います。

  • 睡眠スコアが81にアップ。ただこの日は寝過ぎなので7~8時間を目指したい

  • ボディバッテリーが初めて90点台になったのが嬉しかった

ユーザーが無理なく始められる「おすすめワークアウト」を新搭載

仕事柄、座りっぱなしになりがちなのですが、ずっと同じ姿勢のままでいると、新機能の「MOVEアラート」が身体を動かすことを促してくれます。

複数のエクササイズを提案してくれ、中には座ったままでできるものも。運動はアニメーション表示されるのでわかりやすく、30秒という短い時間なので、MOVEアラートが表示されたら、毎回、運動をしていました。終わった後、「よくできました!」と拍手してくれるので、モチベーションアップに繋がりました。

  • 1時間同じ姿勢だとMOVEアラートが起動

  • アニメーション表示で身体の動作がわかりやすい

  • 運動を終えると拍手してくれる

「vivoactive 6」には「おすすめワークアウト」をシリーズ初搭載。従来のランニングやサイクリングに加えて、新たにウォーキングプランが追加されました。日頃、運動不足なので、いきなりランニングするのはハードルが高いと思っていましたが、無理なく始められるウォーキングから運動を始められたのが良かったです。

ワークアウトメニューは、安定したペースでのウォーキングや、速足でのインターバルウォーキングなど、毎日、異なるものを提案してくれます。そのおかげで帰宅時に1駅手前で降りて歩くなど、徐々に運動が習慣づいてきています。

  • 右上のSTARTキーを押してワークアウトを表示

  • 今日のおすすめワークアウトを提案してくれる

  • ウォーキング中の画面。周囲のカラー表示でも残り時間がわかる

  • ワークアウト終了後、ワークアウト時間や走行距離を表示

10分程度でできる筋トレやヨガなど30種類以上のワークアウトを、アニメーションでガイダンスしてくれる機能も新たに搭載されました。ウォッチで見て実行でき、身体のどの部分の筋肉に効果があるのかが、グラフィックで確認できるところが便利だと思いました。

  • 動画ワークアウト。どの筋肉に効果があるのかわかる

  • アニメーションを手元で見ながらワークアウトできる

「vivoactive 6」は良質な睡眠に役立つアドバイスがあり、様々な運動を提案してくれるので、生活改善をサポートしてくれるスマートウォッチだと感じました。

ワークアウトメニューなどを、専用アプリの「Garmin Connect」からダウンロードする必要はあるものの、ウォッチのディスプレイが見やすいことで、さまざまなデータの確認をウォッチだけで完結できたのも便利でした。この2週間だけでも睡眠や運動習慣が変わってきたので、ずっと使い続けることで大幅な生活環境の改善が期待できそうです。

  • 睡眠アドバイスを参考に睡眠環境を改善

  • 睡眠の長さや質を可視化できる

  • ボディバッテリーの数値