日本ユニシスと大日本印刷(以下:DNP)は、「国際ブランドデビット」の導入・運用に必要な取引処理、会員管理、勘定系システムとの連携、夜間サービス代行などの機能を提供する「国際ブランドデビット 決済サービス」の提供を開始すると発表した。

ファーストユーザーとして、北國銀行が、isa payWave付きデビットカード「北國Visaデビットカード」の発行を2016年4月1日から開始する。

「北國Visaデビットカード」のカードデザイン

国際ブランドデビットは、Visa、MasterCard、JCBなどの全世界のカード加盟店で利用できる即時口座引落方式の電子決済サービス。預金口座の残高内に利用が限定されるため、使い過ぎる心配がなく、金融機関は若年層や高齢者など、クレジットカードの利用が少ない生活者にキャッシュレス決済を促し、預金口座を活性化させるために普及に注力しているという。

両社は国際ブランドの電子決済サービス分野で協業しており、前払い(プリペイド)方式の「国際ブランドプリペイド」に続いて、即時払い方式の「国際ブランドデビット」についても、ワンストップでトータルなサービスを提供。2015年4月に開始した国際ブランドプリペイド向けのサービスに続き、国際ブランドデビットの共通決済プラットフォームを共同で構築し、サービス提供を開始する。

「国際ブランドデビット 決済サービス」では、取引処理、会員管理、勘定系システムとの連携、夜間サービス代行、会員向けWebサイトの構築・運用といった基本機能をクラウドサービスで提供する。金融機関は、自社でシステムを開発する場合に比べて、低コスト・短納期で国際ブランドデビットのサービスを導入することができるという 。

また日本ユニシスとDNPは、システムの構築・運用に加えて、ICカードの製造・発行、オンラインショッピングでカードを利用するための認証サービスなどを組み合わせて提供する。

また、国際ブランドデビットに関連する業務のBPO(Business Process Outsourcing)やマーケティング支援などのサービスを拡充していくほか、国際ブランドデビットの各種サービスのほか、ICカードの製造・発行、認証サービス、勘定系システムなどを提供していくという。