MMD研究所が2015年12月14日に発表した「2015年版: スマートフォン利用者実態調査」によると、スマートフォン・ユーザーは、動画の視聴では76.1%、ネット・ショッピングでは全体の70.5%が、PCやタブレットよりもスマートフォンをよく利用しているという。

同調査は同社が、コロプラの提供するアンケート・システムである「スマートアンサー」を通じて2015年11月27日及び28日の2日間に実施したものであり、対象はスマートフォンを保有する15歳以上60歳未満の男女2,750人。

1日あたりのスマートフォンの利用時間を尋ねたところ、「2時間以上3時間未満」が22.4%で最も多く、以下「1時間以上2時間未満」(19.1%)、「3時間以上4時間未満」(15.5%)と続く。全体では、3時間未満の利用が54.2%、3時間以上の利用が46.0%だった。年代別・男女別に見ると、10代女性で「10時間以上」との回答が10.3%に上る。

1日あたりのスマートフォン利用時間

メールを含むメッセージの1日あたりの送信頻度では、キャリア・メールが3.8回、SMSが3.5回、LINEが11.5回送信している一方で、通話時間は回答者の過半数が1分未満に留まっている。

スマートフォンのキャリアを見ると、auが33.6%と最多でNTTドコモが32.8%と僅差で迫り、次いでソフトバンクが24.4%だった。格安SIMサービスの利用者は5.6%にとどまっている。

キャリアのユーザーにおける格安SIMサービスの認知度は計76.2%と高いが、「知っているが、利用は検討していない」との回答が58.5%に上る。その理由としては「今使っている 端末と同じように使えるか分からないから」が26.0%で最も多く、以下「サポートが不安だから」(25.8%)、「つながりやすさに不安があるから」(24.1%)の順だった。

プリインストールを除くアプリのインストール個数を尋ねたところ、「11~15個」が17.5%と最も多く、以下「16~20個」(16.1%)、「6~10個」(15.9%)と続く。各範囲の中間値を基に平均個数を算出すると、22.3個となった。男女別・年代別では、男性と10代女性には51個以上のアプリをインストールしているユーザーが1割を超えている。

インストールしているアプリの数

アプリをインストールしている回答者に、よく利用しているアプリの上位3つを尋ねると、10~30代では「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「動画」「ミュージック」「EC/オークション」の順であり、40~50代では「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「天気」「EC/オークション」「動画」の順だった。

SNS/コミュニケーションのサービス別に見ると、LINEの利用者は全ての世代において85%を超える。Twitterは10代で8割、20代で7割に迫っている。10代男女ではInstagramとFacebookが同率だが、10代女性に限るとInstagramがFacebookを上回る。20~40代においてはTwitterがFacebookを上回るが、50代ではFacebookがTwitterを上回っている。

動画の視聴やネット・ショッピングに使用する機器を問うと、動画視聴では全体の76.1%がPCやタブレットよりもスマートフォンをよく利用しており、10代では84.6%に上る。ネット・ショッピングでは全体の70.5%がPCやタブレットよりもスマートフォンをよく利用している。男女別に見ると、男性は動画視聴やネット・ショッピングにPCをよく利用する傾向にあり、女性はスマートフォンをよく利用する傾向にある。

動画視聴やネット・ショッピングに使用する機器