秋の楽しみのひとつと言えば、涼しくなってきた空気を感じながら、熱々の肉を焼き、ビールで流し込む、そうバーベキューだ。とはいえ、小さな子どものいる家庭にとってバーベキューは非常にハードルが高い。子どもを連れて、バーベキュー場に材料と道具を持って行くと考えただけで、すでに非現実的だ。さらに火の番をして、肉を焼く担当と、子どもの面倒を見る担当……と、担当分けをした瞬間、だれも食べられなくなる。
そこでおすすめしたいのが、自宅バーベキューだ。しかも、庭がなくても楽しめる、「テラスバーベキュー」を実践してみたい。
テラスなら、いちいち荷物を運ぶ必要がなく、子どもたちも変にテンションが上がることがない。また、普段通りのおもちゃで遊ばせたり、テレビ番組を見せられるので、大人は十分にバーベキューを満喫できるのだ。
欠点はひとつ。それが煙だ。マンションはもちろんのこと、戸建てだとしても、モクモクと煙を出していては近隣からクレームがくることは請け合いだ。バーベキューで大量の煙が出る最大の原因は炭と脂。焼いた肉から脂が炭に落ち、それが大量の煙となる。肉にはその煙がつくことで、わずかに燻され、炭火焼きならではの風味がつく。
しかし、炭で焼かなければバーベキューではない、という訳でもない。そこでテラスバーベキューにおすすめなのが、家庭用コンセントの電源で駆動するバーベキューマシンだ。
「LOGOS BBQエレグリル」で煙クレーム回避
ロゴスの「LOGOS BBQエレグリル」はまさにそれに合致する製品。スタンドと焼き台などが一体化しており、使っていない時はコンパクトに折りたたむことが可能。炭火を使うバーベキューコンロなどと違って、煙は圧倒的に少なく、さらに後片付けも楽。家庭でバーベキューをやったときに一番困る、使用済みの炭の扱いで悩むこともない。
早速、「LOGOS BBQエレグリル」を使ってみた。筆者宅のテラスは幅90cmの非常に狭い、まさに洗濯物を干すだけのためにあるタイプ。決して、バーベキューができるような広いテラスではない。しかし、LOGOS BBQエレグリルは奥行き56.5cmとコンパクトなため、そんな狭いテラスにも問題なく置けるのだ。
とはいえ、この環境では一般的なバーベキューのように、コンロの周りを囲んで食べることはできない。そこで、焼き担当の筆者以外の家族や参加者はすべてリビングで食べてもらうことにした。
しかし、結果としてこれがよかった。小さなこどものいる環境でのバーベキューでは火のそばに子どもが近づくリスクがある。しかし、焼き場と、食べる場所をハッキリ分けることで、子どもがやけどをするリスクを減らせるのだ。
今回は、LOGOS BBQエレグリルを設置した後、1時間ぐらい電源を入れずに放置し、子どもたちにひたすらそのそばで遊ばせておいた。そして、子どもたちが満足した後に電源を入れる。そうすれば、加熱したあとで近づかないよう言うだけで、素直に言うことを聞いてくれた。公園やキャンプ場などでのバーベキューでは信じられない状況だ。
LOGOS BBQエレグリルは言わば、バーベキュープレートを装着したホットプレートだ。肉や魚、野菜などを網の上にどんどん置いていくだけで次々と焼けていく。網の4分の1ほどのスペースがフラットになっているのも使いやすい。さすがに焼きそばなどはできないが、チーズなどはこの部分で焼くことで、網からこぼれることもない。
テラスバーベキューではさまざまな食材を焼いた。牛肉は脂身が少ない部位を選ぶと煙が出にくいようだ。逆に脂が多い豚バラ肉は煙が出やすい。その点から言うと、脂が出ない海鮮類はテラスバーベキュー向きの食材だといえる。
子どもたちに人気だったのがジャガイモチーズだ。これは普段から、電子レンジで作っているメニューだが、せっかくのバーベキューなので、ボイルしたあとに焼きを入れて、さらにアルミホイルに入れて溶かしたカマンベールチーズを付けてあげると、大喜びだった。
また、子どもたちの大好物ソーセージもやはり大人気。3人娘でソーセージ一袋をぺろりと食べてしまった。上の娘は普段それほどソーセージを食べないのだが、やはりテラスで焼いているという雰囲気が楽しいようだ。