2015年10月17日、東京都港区のニコン本社内に「ニコンミュージアム」がオープンする。これは、2017年に創立100周年を迎える同社の歴史と製品、技術を一堂に集めて展示する施設。入場無料で、カメラ愛好家はもちろん、そうでなくとも老若男女を問わず楽しめるスペースとなっている。我々取材班は今回、一般公開に先立って開催された報道関係向けの内覧会に潜入(普通に参加)。その見どころをひと足早く紹介しよう!

テープカットセレモニー。左から、ニコンミュージアムの初代館長 今常嘉氏、日本カメラ財団 理事長の森山眞弓氏、ニコン 取締役社長兼 社長執行役員の牛田一雄氏

懐かしかったり、驚いたり。目を引く展示物が目白押し!

開館を前に、会場ではオープニングセレモニーが行われた。まず、ニコン 取締役社長兼 社長執行役員 牛田一雄氏が登壇、ニコンミュージアムの発展にかける思いを語った。

「ここは、ニコングループ各事業の歴史と製品、技術を一同に展示する初めての施設。1917年、日本光學工業株式會社として創立以来、私たちは一貫して光学技術、精密技術に磨きをかけてきました。その足跡と、現在のニコンを直接目で見て、感じていただき、2年後の創立100周年に向け、1人でも多くの方がニコンの未来へ期待を高めてくだされば幸いです」(牛田氏)。

このセレモニーには、日本カメラ財団 理事長兼 日本カメラ博物館 館長の森山眞弓氏が来賓として参加。森山氏は開幕のテープカットでもハサミを握った。

「ゆくゆくは日本カメラ博物館をはじめ、各所ミュージアムとの連携も考えている」と語る牛田氏。より多くの人に愛されるニコンミュージアムとなるよう、努力していきたいという。

【左】ニコン 取締役社長兼 社長執行役員 牛田一雄氏。【右】ニコン 執行役員兼 ニコンミュージアム 館長の今常嘉氏

続いて、ニコンミュージアムの初代館長を務める、ニコン 執行役員 今常嘉氏が展示の概要について紹介した。館内展示は製品ジャンルやテーマによってコーナーが分かれているが、今氏はその中から6つをピックアップ。すなわち、それが特にオススメの展示にちがいない。

その6つのコーナーについて、次ページからさっそく紹介していこう!