米NVIDIAは15日(現地時間)、同社のGeForce GPU向けのアプリケーション「GeForce Experience」の機能追加を発表した。まずはベータ版の形で本日以降の提供を予定する。

新たに追加されたのは2点で、1点目はゲーム実況向け配信機能の拡張だ。これまではTwitch向けに720pでの配信が可能だったが、機能強化により1080p/60fpsでの配信に対応した。また、YouTubeが2015年8月に開始したライブストリーミングサービス「YouTube Gaming」に対しても同様に、1080p/60fpsでのライブ配信が可能になるという。

Twitchで1080p/60fpsの配信が可能に

新たにYouTube Gamingでの配信にも対応。Twitchと同様に1080p/60fpsで配信可能

もう1点は、GeForce GTXシリーズ搭載PCで起動したゲームの画面を、LAN内にある「SHIELD」デバイスへ転送する「GameStream」の強化だ。既存の「GameStream」では、無線LANで接続した場合は720p、有線LAN接続の場合は1080pで画面を出力できた。今回は新たに4K/60fpsの映像に加え、5.1chサラウンドサウンドでのストリーミングに対応した。

「GameStream」も機能が強化されたが、日本では据え置き型の「SHIELD」が販売されていないので利用できない

「SHIELD」デバイスを経由して、リビングにある大型4Kテレビなどでゲームがプレイできるようになるが、これは日本では発売されていない据え置き型「SHIELD」向けの機能なので、現状は利用できない。

NVIDIAでは、2015年9月からゲーム配信に向けたオーバーレイのUIや、ストリーミングを利用したゲームプレイの共有機能「GAMESTREAM CO-OP」についても、ベータテストを実施しており、今後「GeForce Experience」に対し、大幅な機能追加が予定されている。

「GeForce Experience」に対し大幅な機能強化が行われる