モバイルノートPCにおいて持ち運びやすさと同じくらい重要なのが、バッテリ駆動時間の長さだ。「VAIO Pro 13 | mk2」では約9.4~10.4時間(Windows 8.1/8.1 Pro搭載モデル)とされているが、実際の駆動時間とは差が出る可能性もある。そこでバッテリベンチマーク「BBench」を使い、実際のバッテリ駆動時間を計測してみた。計測条件は、以下の通りだ。

バッテリ駆動時間の計測条件

  • Windows 8.1の電源プランを「省電力」に設定
  • 「VAIOの設定」の「CPUとファン」を「静かさ優先」に設定
  • キーボードバックライトと、明るさ自動調節機能をオフに変更
  • 液晶ディスプレイの明るさを40%に設定
  • 無線LANとBluetoothを有効化
  • 「BBench」の10秒ごとキー入力と、60秒ごとのWebアクセスを有効化

付属の専用ユーティリティ「VAIOの設定」。バッテリ関連だけでなく、本体の細かい設定をカスタマイズできる

満充電の状態からテストを実施したところ、開始から約10時間53分でバッテリ残量が5%に達し、休止状態へ移行した。バッテリは液晶ディスプレイと無線LANで特に消費量が大きくなると言われている。液晶ディスプレイの明るさをさらに下げたり、ネットを使わないときは無線LANをオフにすることで、さらに駆動時間が伸びる可能性があるかもしれない。もっとも使い方によっては逆に駆動時間が短くなることもあるが、実際の利用に則したテストでこれだけもてば、丸1日は問題なく利用できるはずだ。

第1回のロードテストでも紹介したが、「VAIO Pro 13 | mk2」は堅牢性が高い点もポイントだ。たとえば満員電車のなかでバッグに強い圧力がかかったり、なにかの拍子で本体にペンが挟まったりといった状況でも壊れにくい作りになっている。持ち運びやすさとバッテリのスタミナ、そして堅牢性が揃った「VAIO Pro 13 | mk2」は外出時に頻繁に持ち歩くモバイルノートPCとしてバランス良く仕上がっていると言っていいだろう。特にバッテリと堅牢性は1㎏前後のモバイルノートPCと比較しても高い水準にあるので、この2点を重視する人にはおすすめだ。

製品名 VAIO Pro 13 | mk2 VJP1321(カスタマイズモデル)
CPU Intel Core i7-5500U(2.40GHz)/Intel Core i5-5200U(2.20GHz)/Intel Core i3-5005U(2GHz)
メモリ 8GB/4GB
ストレージ 128/256/512GB PCIe SSD、128/256/512GB SATA3 SSD
光学ドライブ
グラフィックス Intel Iris Graphics 5500(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド(1,920×1,080ドット、グレア/低反射)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×1、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×3、HDMI×1、D-Sub×1など
メモリースロット SD/SDHC/SDXCカードスロット
サイズ/重量 W322×D216.5×H13.2~17.9mm/約1.03kg(タッチなし)、W322×H14.3~18.9mm×D217.1mm/約1.16kg(タッチあり)
OS Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit/Windows 7 Professional SP1 32bitもしくは64bit(Windows 8.1 Proからのダウングレード)
最小構成価格 税別109,800円~