EW-DE54

パナソニックは7月21日、電動歯ブラシ「ドルツ」の新製品として「EW-DE54」を発表した。発売は9月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別25,000円前後だ。

EW-DE54は、手では再現しにくい微細で高速なリニア音波振動によって、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝)に沿うようにヨコ磨きを行う電動歯ブラシ。細さ0.02mmで、歯周ポケットまで入り込んで歯垢を除去する「イオン用極細毛ブラシ」が付属する。ユーザーの押し付ける力にかかわらず、ブラシ振幅を維持するパワー制御を採用。強く押し付けても振幅を抑制して磨きすぎを防ぐ。

2分間の充電で1回磨ける「クイックチャージ」機能を新しく搭載したほか、1時間でフル充電が可能になった。充電台は本体底面と接触しない「フロートチャージスタイル」。汚れなどもサッと拭き取りやすいとする。

イオン用極細毛ブラシのほか、歯面や噛み合わせ面を磨く「イオン用マルチフィットブラシ」、歯間や奥歯の奥を磨く「ポイント磨きブラシ」、歯ぐきをケアする「イオン用シリコンブラシ」が付属する。

フロートチャージスタイル。充電台から本体が浮いている

左からイオン用極細毛ブラシ、イオン用マルチフィットブラシ、ポイント磨きブラシ、イオン用シリコンブラシ

強い力で押し付けても振幅を抑制して磨きすぎを防ぐ

ブラシ含む本体サイズはW2.8×D3.3×H23.5cm、充電台のサイズはW6.6×D7.1×H7.3cm。ブラシ含む本体重量は105g。IPX7相当の防水性能を備える。

パナソニックは同日、イオン用極細毛ブラシとイオン用マルチフィットブラシが付属する「EW-DE44」と、イオン用極細毛ブラシのみ付属する「EW-DE24」も発表した。推定市場価格はEW-DE44が22,000円前後、EW-DE24が20,000円前後だ。

ノーマルモード、ソフトモード、ガムケアモードを備える

付属の携帯ケースへの収納例

歯周病に特化したモデル

ドルツの新モデルを開発するにあたって、パナソニックが実施した調査の結果によると、電動歯ブラシを保有している年代は30代が最も多かった。口腔内の悩みとして、口臭や歯の黄ばみ、虫歯などを挙げる人は多くいるものの、歯周病を挙げた人は29%。しかし、世界でも最も患者が多い病気は歯周病で、20代の約75%が歯周病だという。

電動歯ブラシの保有率は30代が最も多かった

20代の約75%が歯周病だというデータもある

3つのテクノロジーによって、歯周病にアプローチ

パナソニックによれば、歯周病を発症させないためには、歯周ポケットまで磨くことが必要。歯周ポケットまで磨くために、今回のドルツ新モデルから3つのテクノロジーを採用した。1つめは歯周ポケットに沿うように行うヨコ磨き、2つめは歯周ポケットの奥まで届く極細毛、3つめは微細な振動で歯周ポケットをやさしく磨く音波振動だ。

また、新モデルからデザインを刷新。「Simple & Clean Design」というコンセプトのもと、本格的なオーラルケアのブランドイメージを構築していくとする。

充電台のカットモデル。電磁誘導と磁気共振という2つの充電技術を融合させた、新しい充電テクノロジーを採用した