オールPCI-Expressスロットを採用したマザーボードを搭載
続いて内部構造と搭載されているパーツを確認していこう。マザーボードはAMD A78 FCHチップセットを採用したマイクロATXタイプとなり、MSI製のA78M-S03が搭載されている。市販のラインナップには存在しないモデルなので、おそらくマウスコンピューターのカスタマイズ製品だろう。拡張スロットの構成はPCI-Express x16を1基、x1を3基。すべてPCI-ExpressスロットでPCIスロットがないAシリーズ向けマイクロATXモデルは割と珍しいため、単品で欲しい人もいるのではないだろうか。CPUクーラーには「A10-7870K」のリファレンスクーラーをそのまま搭載。銅製のヒートパイプを採用しておりなかなかよく冷えるが、高負荷時には若干ファンの音が気になることもある。より静かに使いたい人は、BTOカスタマイズにて選択できる水冷CPUクーラーに変更するのも良さそうだ。
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マザーボードはMSI製のA78M-S03。拡張スロットはすべてPCI-Expressで構成されている |
A10-7870Kを冷やすのはAMD製のリファレンスクーラー。銅製のヒートパイプがCPUをしっかり冷やす |
DDR3-2400対応、2133MHz動作のADATA製メモリ
注目したいのは、搭載されているメインメモリだ。DDR3-2400に対応したADATA製のオーバークロックメモリが採用されており、UEFIで2133MHzに設定されている。A10-7870Kに内蔵されているRadeon R7 グラフィックスは、メインメモリの一部をグラフィックスメモリとして使用するため、高速なメモリを使用するほどグラフィックス処理能力も向上する傾向がある。このオーバークロックメモリを採用した結果がどのようになるかは次ページ以降で検証しよう。
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ADATA製のDDR3-2400対応8GBメモリ×2枚を標準搭載。2133MHzで動作するよう設定されている |
マザーボードからメモリに記録されたXMP設定を読み込むことができる。メモリを取り外した場合は、再設定を行わなければ1866MHz動作となるので注意しよう |
電源容量は使用パーツに準じて控えめとなっており、AcBelの350W、80PLUS BRONZE認証製品が採用されている。容量が大きすぎても無駄になってしまうため、APUを中心に構成された本機においては必要十分といえるだろう。もし拡張を考慮するのであれば、BTOカスタマイズから500Wや700Wを選択することも可能だ。ストレージはSSDとHDDの2台構成となっており、ネジを外すことで取り外し可能なケージに取り付けられている。