米Appleは6月30日(現地時間)、「OS X Yosemite 10.10.4」アップデートの提供を開始した。OS X YosemiteユーザーはOS XのApp Storeからアップデートできる。

OS X 10.10.4は安定性・互換性・セキュリティを改善するアップデートになっており、新機能は含まれない。最も大きな変更点は「ネットワーク機能の信頼性の向上」である。報道によると、DNSサービスをdiscoverydからmDNSResponderに戻した。discoverydはAppleによって開発され、OS X Yosemiteで採用されたが、Wi-Fi接続やスリープ復帰時のネットワーク接続の不具合、マシン名複製のエラーなどの原因になっていると指摘されていた。そもそも問題なく機能していたmDNSResponderをdiscoverydに変えた理由は不明で、HandoffやAirDropの機能に関わるという推測もあったが、OS X 10.10.4にアップグレードして機能が制限されるということはない。

ほかには、一部の外部モニターが正常に機能しない問題、メールでメッセージ送信に時間がかかることがある問題、SafariでJavaScriptに関する警告が繰り返されることがある問題などが修正される。また、移行アシスタントの信頼性、iPhotoライブラリやApertureライブラリを写真アプリにアップグレードする時の信頼性が向上している。