プロセッサやグラフィックスなどは、基本的に前モデルから大きな変更はない。CPUは従来通りインテルのクアッドコアCore i7-4710MQ(2.50GHz)を採用しており、メモリは標準で8GB搭載している。グラフィックスはCPU内蔵のインテルHDグラフィックス4600で、ストレージは3TBのHDD(Serial ATA、7200回転/分)だ。

普段使いには十分すぎる構成だが、ゲームや映像編集などの負荷の高い作業を行うユーザーのなかには、本機がどのくらいのパフォーマンスなのか気になる人もいるだろう。そこでいくつかベンチマークソフトを使って性能を評価してみた。

まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」では、次のような結果になった。

■Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT.exe)の結果
プロセッサ 8.2
メモリ 8.2
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 5.3
プライマリハードディスク 5.9

「WinSAT.exe」の結果

クアッドコアのCore i7を搭載していることもあって、プロセッサの性能は非常に高い。また、メモリ性能も高いので、RAW画像の現像やビデオのエンコードなどCPU周りの性能が要求されるシーンでは、快適に作業できるはずだ。一方、グラフィックスはCPU内蔵のものということもあって若干スコアが低めになっている。

続いて「PCMARK 8 HOME ACCELERATED」を実行してみたところ、下図のようにスコアが2803となった。

■PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア
HOME Score 2803
Test duration 39min 14s
Web Browsing - JunglePin 0.31870s
Web Browsing - Amazonia 0.13430s
Writing 5.03337s
Casual Gaming 20.14fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 29.99fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 59.00000ms
Advanced Photo Editing part 1 0.41049s

「PCMARK 8 HOME」のベンチマーク結果

PCMarkはCPUだけでなくストレージやグラフィックスの性能も影響するため、一部の項目はSSDや高性能グラフィックスを搭載した同クラスのマシンに比べるとスコアが低めに出ている。とはいえ、総合スコアは充分高く、日常的な作業でパワー不足を感じることはあまりないだろう。

次に、3DMarkも試してみたところ、高性能PC向けの「FIRE STRIKE」が615、ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が2979、普及帯PC向けの「CLOUD GATE」が5940、モバイルデバイス向けの「ICE STORM」が46264となった。CPU内蔵グラフィックスということもあって、スコアはそれほど高いわけではない。

「3DMARK」のベンチマーク結果

また、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。SSDに比べると全体的に遅いが、7200rpmの高速なHDDを採用していることもあってか、シーケンシャルリード、ライトともに180MB/s前後のスピードが出ておりHDDとしてはかなり優秀だ。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果

このほか、ゲーム系のベンチマークも試してみた。まず、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」では次の結果になった。

■ドラゴンクエストX ベンチマークソフトスコア(1,280×720ドット)
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1,280×720ドット 6152 快適
標準品質 1,280×720ドット 5513 快適
最高品質 1,280×720ドット 4191 普通
■ドラゴンクエストX ベンチマークソフトスコア(1,920×1080ドット)
低品質 1,920×1080ドット 2920 やや重い
標準品質 1,920×1080ドット 2496 やや重い
最高品質 1,920×1080ドット 1638 重い

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト結果

次に、「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」も試してみた。

■「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」ベンチマークスコア(1,280×720ドット)
解像度 品質 スコア 評価
1,280×720ドット 標準品質(ノートPC) 3489 やや快適
1,280×720ドット 高品質(ノートPC) 2032 普通
1,280×720ドット 最高品質 1471 設定変更が必要
■「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」ベンチマークスコア(1,920×1080ドット)
1,920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 1623 設定変更を推奨
1,920×1080ドット 高品質(ノートPC) 945 動作困難
1,920×1080ドット 最高品質 706 動作困難

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編の結果

結果を見ると、やはりグラフィックス性能が求められるゲームは厳しい印象。ただ、解像度や品質を欲張らなければそこそこ遊べるくらいのパフォーマンスはある。少なくともテレビ視聴や録画、編集、BDビデオの視聴などにはまったく問題ないパフォーマンスだ。