SNSやメッセージングツールを利用する機会が増えたとはいえ、インターネットメールは手放せない。SNSで"つながって"いなくても連絡を取りあえるし、写真はもちろん多種多様な書類を添付して相手に送信できる。既読が付く/付かないで気を揉むこともなく、SNSより畏まった体裁をとれるからビジネスにも使える。これからも長くお付き合いするはずのサービスなのだ。

iOSに付属の「メール」アプリも、そのような安定したニーズに配慮したのか、必ずと言っていいほどバージョンアップごとに改良をくわえている。インターネットメールという標準化したサービスそのものを変えることはできないが、iOSには"洗練されたUI"という強みがある。操作性を向上させれば、枯れた技術に立脚する「メール」もまた違って見えようというものだ。

iOS 8の「メール」では、メール一覧で不要なメールを削除するとき、そのメールを左方向へフリックすればOK。赤い「ゴミ箱」ボタンが現れるので、それをタップすればゴミ箱へ移動できる。いちいちメールを開く必要がなくなったぶん、操作は快適なはずだ。

もっとスマートなメールの削除方法がある。それは、すぐに指先を離してしまうフリックではなく、そのまま左方向へ(左利き設定の場合は右方向へ)振り切るドラッグを行うこと。「ゴミ箱」の赤いボタンが横方向に延びるような表示効果のあと、確認なしにそのままゴミ箱へ移動されるのだ。タップが必要ないぶん、操作の手間は減る。   開封/未開封の処理も同様に、フリックではなく右方向へ(左利き設定の場合は左方向へ)ドラッグすればいい。これだけで、改めてタップすることなくそのメールの開封/未開封ステータスは変更される。

操作手順をカンタン解説

1 削除したいメールを選び、左方向へドラッグを開始する

2 左方向へ振り切る勢いでドラッグを開始する

3 「ゴミ箱」の赤いボタンが横方向に延びるような表示効果のあと、確認なしにメールがゴミ箱へ移動される

4 開封/未開封の処理も同様に、フリックではなく右方向へドラッグすれば、改めてタップすることなくステータスを変更できる