さて、ヴァンター国際空港は日本から直行便で行ける、北欧のハブ空港である。いわばヨーロッパの玄関口だ。事実、我々と同じJAL便の乗客も、そのほとんどがトランジット用の通路へと進んで行った。日本人の利用客は多いらしく、案内掲示に日本語が書かれていたり、イミグレーション(出入国管理)の窓口には日本人専用の入り口まであったり。

【左】ごく一部ながら、案内表示に日本語も。【右】アイコンでの表示はシンプルで、訪れる人の国籍を問わず分かりやすい。さすが北欧

【左】日本人が多いからか、ジャパニーズスタイルのバー(?)もある。【右】その壁には酒樽まで!

近づくタイムリミット! トイレに驚愕!

H氏「とりあえず、我々もそちらに向かいましょうか」

あ、その前にトイレへ。……おおっ、H氏、ちょっと来て、ちょっと!

驚いたのは、用を足す器の脚の高さである。初めてドイツを訪れた際にもその高さに焦ったが、フィンランドはその比ではない。いっそ「標高」で表したくなる高さだ。さすが巨人伝説の国。これはもはや「試されるトイレ」である。

洗面台かと勘違いしそうになるほどの高さ!

H氏「これは確かに…。でも、青木さん、こっちに子供用のがありますよ。これなら問題なく…」

いや、それを使っちゃったら「負け」でしょ! 私はたとえ爪先立ちを強いられようと、日本男児としてのプライドを貫きます!!

かくして、我々は爪先立ちして無事に用を足したのだった。