カメラ機能は引き続き強力

メインカメラは、Z3の機能を踏襲し大きなスペックの変更はないが、そもそもXperia Zシリーズは2000万画素・ISO 12800相当(ZのみISO 6400)という、スマートフォンとしては圧倒的なハイスペックを誇るカメラだけに、まだまだ競争力は高い。Z4で強化されたサブカメラは、やはり25mmという超広角レンズが際立っており、セルフィー好きには強く訴求しそうだ。

ちょっとわかりづらくて恐縮だが、リアカメラはiPhone 6 PlusやGalaxy S6のように出っ張っていない。これは光学式手ブレ補正機能を搭載していないため

Z4には昨年11月にソニーが発表したExmor RS「IMX230」が載るかと思われたが、今回特に搭載のアナウンスがなかった。AF速度の向上に加え、HDR撮影に効果があるはずだったので、「カメラスマホの完成形」を謳うわりには少々残念だ。Xperia Zシリーズには惜しまず最高のスペックを投入したほうがわかりやすいと思うのだが……。

一方、ユニットが変わっていないせいか、Zシリーズの弱点もそのまま継承している。Xperia Zシリーズは極薄ボディの中に防水機能や高性能カメラなどを詰め込んだせいか、放熱に難があるようで、以前からカメラを長時間使っていると発熱に関するアラートが頻繁に表示される傾向があった。残念ながらZ4でもこの点は改善されていないようだ。

会場の暑さも影響した可能性があるが、展示機でもアラートが頻出。カメラが売りの機種で、長時間利用するとアラートが出てしまうのは困ると思うのだが