米Microsoftは3月18日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Technical Preview」のビルド10041の提供を開始した。最終版リリースを意識した機能を加えたテクニカルプレビュー版を1月にリリースして以来のアップデートだ。開発版のWindows 10をFastリングで受け取るように設定している場合は、Windows Updateを通じてビルド10041にアップデートされる。ISO版は、Fastリングのインサイダーの反応を見ながらリリースするSlowリングのタイミングで提供開始になる。

ビルド10041では、仮想デスクトップのユーザーインターフェイスが改良され、ウインドウの移動が容易になった。これまでウインドウを右クリックしてコンテキストメニューから[移動]を選択していたが、ウインドウをドラッグして仮想デスクトップに移動できる。ウインドウをドラッグして「+」アイコンに持っていくと、ワンステップで新たに仮想デスクトップを作成し、そこにウインドウを移動できる。また、タスクバーの仮想デスクトップの表示が、動作しているアプリケーションに絞り込んだ表示をサポートする。最終的なデフォルト表示は、A/Bテストの結果やインサイダーからの意見を参考に決定する。

新しいネットワークパネル

ビルド9926でXAMLベースになったStartメニューのユーザーインターフェイスも改良された。透明なデザインをサポート。タッチUIで利用しやすいように全アプリ表示のボタンを改善し、全アプリからドラッグ&ドロップできるようにした。また、よく使うアプリのリストからStartメニューにPin留めできるようになった。

通知領域からのネットワーク設定へのアクセスには、これまでWindows 8に近いネットワークペインが用いられていたが、より素早くネットワーク設定にアクセスできる新しいパネルが採用された。ワイヤレス接続の切り替えも簡単に行える。

デジタルアシスタント機能Cortanaのサポート言語に、中国語、英語(UK)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語が加わった。また、PhotosアプリがライブタイルでOneDriveの写真をサポートする。パフォーマンスと安定性も改善しており、RAW対応も進められている。

Windows Feedbackアプリにフィードバックや提案を絞り込めるフィルター機能と「Me too」機能が設けられた。Me tooは検索結果に表示され、ユーザーが同意する提案や問題にMe tooを押すことで、フィードバックを作成するよりも簡単に意見を伝えられ、Me tooの数でフィードバックのトレンドを判断できる。

手書き認識が短いテキストの入力に最適化された手書き入力パネル

”Me too”機能が加わったWindows Feedbackアプリ