ここでひとまず、Office Premium搭載パソコン、およびOffice Soloのメリットを、改めておさらいしておきたい。

PCへプリインストールされるのは「Office Premium」

Office Premiumの1つめの特徴は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Publisher、OneNote、Accessが、パソコンにプリインストールされ、常に最新版にアップデートされながら、当該パソコンを使い続ける限り、永久的に最新版の利用が可能となる点。これまでのOffice製品はサポート期間が設定され、2014年4月にはOffice 2003のサポートが終了しているが、Office Premiumにはそれがない。

2つめは、「Office 365サービス」というサービスが提供されている点だ。このサービスでは、OneDriveによる無制限のオンラインストレージ利用、Skypeを利用した月60分間の公衆回線への無料通話、スマートフォンやタブレットといった複数のデバイスでもOfficeが利用できるマルチデバイス対応、何度も問い合わせが可能なマイクロソフトアンサーデスクという4つのサービスが、1年間利用できる。

Office 365サービスの1年間の期限が終了すると、Office Premium搭載パソコン向けに用意されるサービスによって、さらに1年間単位で利用延長できる。これは5,800円(税別参考価格)で提供されることになる。

サブスクリプションサービスとなる「Office 365 Solo」

一方のOffice 365 Soloは、2台のPCあるいはMacで利用可能な1年間限定のOfficeだ。Office Premium同様に、OneDriveによる無制限のオンラインストレージ利用、Skypeを利用した月60分間の公衆回線への無料通話、マルチデバイス対応、マイクロソフトアンサーデスクの4つのサービスが提供される。価格は1万1,800円(税別参考価格)だ。今年春のキャンペーンでは、Office Soloの購入者を対象にした3,000円のキャッシュバックが実施されている(2015年4月19日までの期間限定)。

このように、Office Premium搭載パソコンおよびOffice Soloでは、いくつものサービスが付加されており、それによってもたらされるメリットは大きい。

いくつか補足していくと、マイクロソフトアンサーデスクの場合、従来のOfficeでは最初の問い合わせから90日間が期限となっていたが、今回は1年間にわたり、何度でも利用できるようになった。これは初心者ユーザーにはありがいサービスだ。

オンラインストレージのOneDriveは、当初は1TBのオンラインストレージとしていたが、これが無制限へと拡大。すでに一部ユーザーでは無制限になりはじめているという。順次、無制限になるユーザーが増えていく仕組みであり、ある日付が訪れると、一斉に全員が無制限になるというものではない。無制限となったユーザーは、OneDrive使用時にストレージ容量を示す数字が消えるという。

この無制限化のメリットは大きく、他社の1TBオンラインストレージサービスと比較してもその差は歴然だ。例えば、アップルが提供するiCloudのオンラインストレージサービスの場合、1TBあたりの料金が月額2,400円となる。Googleドライブは月額9.99ドルであり、日本円に換算すると約1,200円。1年間利用すると1万5,000円前後だ。

これがOffice Soloの場合、1万1,800円で無制限で利用できる。しかもOfficeアプリまでついてくる。このお得感は大きい。春商戦の3,000円キャッシュバックキャンペーンを利用すればさらにお得だ。

そしてマルチデバイス対応では、iPhoneやAndroid搭載スマートフォン、そしてiPadでも、それぞれのデバイス上でOfficeを操作して、編集作業などを行える。複数のデバイスを持つユーザーにとっては、パソコンをベースにして、スマートフォンやタブレットにおいても、Officeを活用できるシーンが広がる。

こうしたメリットを、利用シナリオをベースに分かりやすい形で訴求するのが、日本マイクロソフトが打ち出す今年春のキャンペーンの内容だ。

日本マイクロソフトが作成した春商戦キャンペーンの小冊子