一方で、ローンチパートナーが発表されながらもなかなか製品は登場せず、最初はMeizuからの製品登場が2015年末に噂されていたものの話は流れ、同年11月に2015年初頭での製品登場の話が出て、その報道の数日後にUbuntuとMeizuの間でUbuntu TouchをベースとしたFlyme OSの開発とプロモーションで合意したことが発表された。FlymeはUbuntu TouchのUIをカスタマイズした、Meizu独自のディストリビューションとみられる。だが、当初噂されていた「Meizu M1 mini」は1月を過ぎても発表されず、もうしばらくの準備期間が必要になったと考えられる。
Aquaris E4.5は誰向けの端末か
こうしたなかでようやく登場したのがBQの「Aquaris E4.5」だ。4.5インチのフルHDタッチスクリーンに8GBのストレージ、デュアルフラッシュを備えた800万画素の背面カメラ、MediaTekが提供するARM Cortex-A7の1.3GHz駆動クァッドコアと1GBメモリを備える。スペック的には現在の世代から考えればミッドレンジ以下のスペックだが、価格は169.90ユーロ(約200米ドル、約2万3000円)と、格安SIMを利用して安価に運用する、いわゆる低価格端末として提供されるもので、比較的手を出しやすいのが特徴といえる。
携帯キャリアのパートナーは特に明示されていないものの、端末自体はSIMロックフリーであり、スウェーデンの3、スペインのAmena.com、英国のGiffgaff、Portugal Telecomなど、特定地域のキャリア(MVNO)や販売チャネルではSIMつきで販売提供が行われることになるという。