ヤマハは、バーチャルシンガーによる歌声をパソコンで作り出せるソフトウェア「VOCALOID4 Editor」、「VOCALOID4 Editor for Cubase」、「VOCALOID4 Library VY1V4」の3製品を発売する。パッケージ版は全国の楽器店や量販店などで、ダウンロード版は同社の公式オンラインストア「VOCALOID STORE」で販売される。販売開始は12月下旬。価格はオープンプライス。

歌声編集ソフト「VOCALOID4 Editor」

Cubase 7シリーズ用歌声編集ソフト「VOCALOID4 Editor for Cubase」

歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library VY1V4」

「VOCALOID4 Editor」と「VOCALOID4 Editor for Cubase」は、歌詞とメロディーを入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成技術「VOCALOID」(通称「ボカロ」)の歌声編集ソフト。市販の「歌声ライブラリ」をパソコンにインストールすることで、バーチャルシンガーによるボーカルパートを制作することが可能となる。「VOCALOID4 Editor」に新搭載されたのは、声を激しく振るわせ唸るような効果が得られる「グロウル機能」や、2種類の歌声ライブラリをブレンドして自由に音色をコントロールできる「クロスシンセシス機能」、ピッチの変化を視覚的に表示する「ピッチレンダリング機能」などがある。

また、スタインバーグのDAWソフト「Cubase 7」シリーズ上に「VOCALOID4 Editor」の機能を組み込んで利用する「VOCALOID4 Editor for Cubase」には、それらに加えて、外部MIDI機器から入力されたMIDI情報をリアルタイムにエディット画面に反映する機能が搭載されたという。

「VOCALOID4 Library VY1V4」は、「VOCALOID4 Editor」または「VOCALOID4 Editor for Cubase」と組み合わせて利用する、日本語による女性ボーカルの声のデータベースが収録された「歌声ライブラリ」。クリアな滑舌と力強く伸びのあるロングトーン、スムーズな発声であらゆるジャンルの楽曲を歌いこなすということだ。

なお、上記3製品はいずれも単体で利用するものではなく、「VOCALOID4 Editor」および「VOCALOID4 Editor for Cubase」は「VOCALOID3」または「VOCALOID4」に対応した歌声ライブラリとあわせて用いる。「VOCALOID4 Editor for Cubase」のダウンロード版には、さらに「Cubase 7」シリーズのいずれかが必要(パッケージ版には「Cubase 7」の簡易版である「Cubase AI」が同梱)となる。一方、「VOCALOID4 Library VY1V4」は歌声ライブラリであるため、歌声編集ソフト「VOCALOID4 Editor」または「VOCALOID4 Editor for Cubase」を必要とする。対象OSは、「VOCALOID4 Editor」がWindows 8.1/8/7(32/64bit)。「VOCALOID4 Editor for Cubase」はWindows 8.1/8/7と Mac OS X 10.9/10.8に対応(「Cubase 7」シリーズの全グレード対応)。