グノシーは11日、都内で第1回 事業戦略発表会を開催した。同社では、グノシーを従来の「ニュースキュレーション」から「情報キュレーション」へと進化させる"5,000万人 都市構想" を計画中だという。具体的には、どのようなサービスを目指しているのだろうか。本稿で紹介していきたい。
大学院生3人で始まったグノシー
発表会の冒頭、グノシーの福島良典CEOが登壇。「グノシー3年間のあゆみと新たな挑戦」と題して、会社の成り立ちと新たなサービスについて説明した。人工知能を研究する、東京大学の大学院生3人で始まった同社。同氏は、創業期に得た「好きなものを形にしたら、こんなにも多くの人に使ってもらえた」という感動を、現在も会社を前進させる原動力にしていると話す。グノシーの利用者数はこの1年間で急伸しており、累計で700万ダウンロードを記録、特に、先月の1カ月間には100万ダウンロードを記録したという。
提携メディア数も伸び、足元では200を超えた。グノシーではアプリ上で、記事を速く表示する、電波の悪いところでも閲覧できるようにする、などのユーザーメリットを実現。この結果、PV(ページビュー)数が堅調に増え、半数以上のメディアが月間100万PV以上となったという。
広告の出稿は、過去3か月間で400社も増えた。グノシーの広告を経由して実際に契約・購買に至った数は、累計で100万件以上だという。同氏は「クリックなどの単なる送客ではなく、契約に至った数が100万以上。契約1件を1万円と仮定すると、100億円の契約・購買がグノシーの広告を経由して行われた計算になる。グノシーに掲載された広告を見て、店舗に行った人なども含めると、500~1,000億円規模の経済活動につながっている。グノシーは単なるニュースアプリと思われているが、実際には情報を届けることで消費者の興味を促進しており、経済的な行動につなげている」とアピールした。