Mozillaから、「Thunderbird 31.2.0」がリリースされた。前回のリリースでは、バージョン31.1.0であった。今回のバージョンアップまでに、2つのマイナーバージョンアップが行われている。
■ 31.1.1
・名前にスペースが含まれるメーリングリストが補完されない不具合を修正
・起動時にクラッシュすることがある不具合を修正
■ 31.1.2
・HTMLメールでアンカーリンクが動作しない問題を修正
・セキュリティ問題を修正(NSSにおけるRSA署名偽造)
したがって、今回のアップデートは、31.1.2からとなる。基本的には、マイナーアップデートのみである。その内容を紹介する。
Thunderbird 31.2.0のアップデート
いつも通りであるが、バーガーボタンの[ヘルプ]→[Thuderbirdについて]を選ぶ。この時点で、最新版のダウンロードが行われるので、[再起動して更新を完了]をクリックする(図1)。
新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページから[Thunderbird無料ダウンロード]をクリックし、インストーラをダウンロードする(図2)。
アップデートしたThunderbird 31.2.0起動したところが、図3である
まったく変わるところはない。今回、行われた修正であるが、以下の通りである。
- 同一の名前を持つカードが連絡帳内にある場合、メールが誤送信されることがある不具合の修正(Bug 1008718)
- mozilla::pkixの無効な証明書発行(Bug 1042889)
- p<qの場合、RSA秘密鍵のインポート失敗(Bug 1049435)
セキュリティアップデートは、以下の通りである。
- iフレーム内の一貫性のない動画共有[中]
- テキスト方向設定時の解放後使用[最高]
- WebMビデオによる境界外書き込み[最高]
- 独自波形によるWeb Audioのメモリの破損[高]
- CSS処理におけるバッファオーバーフロー[高]
- さまざまなメモリ安全性の問題(rv:33.0/rv:31.2)[最高]
こちらもいつも通りといったところだろうか。速やかにアップデートしたい。