FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは9月28日(協定世界時)、「FreeBSD 10.1-BETA3 Now Available」において、10系の最新版となる10.1-RELEASEへ向けた3つ目のベータ版「FreeBSD 10.1-BETA3」を公開したと伝えた。amd64版、armv6版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版のインストールイメージをFTPサーバ経由でダウンロードできる。BETA3がベータ版としては最後のリリースになる見通し。

BETA2とBETA3の主な変更点は次のとおり。

  • UEFIブートローダへヌルコンソールとシリアルコンソールサポートを追加
  • CAMサブシステムにおいて名前が変更されたデバイスにアクセスするとパニックが誘発されるバグの修正
  • OpenPAMをOurouparia (20140912)リリースへアップデート
  • 新しいシステムコンソールvt(4)に潜在的に危険なキーの組み合わせを有効にするか無効にするか設定するsysctl値を追加
  • mkimg(1)ユーティリティに空パーティションエントリを作成する機能を追加
  • 複数のGELI暗号化ディスクを使用している場合、最初の暗号化ディスクに対して入力したパスフレーズがキャッシュされるようになり、同じパスフレーズを使っている場合には自動的に複合化されるように変更
  • mfiutil(8)にmfi(4)コントローラプロパティを制御する機能を追加
  • ld-elf32.so.1のデフォルトパスに/usr/lib32/compat/共有ライブラリパスを追加
  • autofs(5)の複数のバグを修正

仮想ディスクイメージ(QCOW2、VHD、VMDK、RawDisk)も公開されており、ダウンロードしてきて仮想環境で試せるようにもなっている。DVD向けのISOイメージに収録されているインストーラはイメージに含められているパッケージを認識しないため、パッケージをインストールする場合には手動でマウントしてインストールする必要がある。原因は現在調査中とされている。