Mozillaは2日(米国時間)、Webブラウザ「Firefox」バージョン32の正式版をリリースした。新しいHTTPキャッシュ、公開鍵のピンニングなどが有効になったほか、検索ツールバーやパスワードマネージャー、コンテクストメニューのユーザーインターフェイスが改善されている。

バージョン32の最も大きな強化点はHTTPキャッシュ(v2)だ。大きなコンテンツのロード時間を短縮する事前読み込み、ファーストペイント時間に最適化したリクエスト優先、最近使用したレスポンスヘッダのプールなど、新しいHTTPキャッシュにはパフォーマンスを向上させる数多くの改善が盛り込まれている。また、新版では世代別のガーベージコレクションが統合された。公開鍵のピンニングは、Google、Facebook、Twitterといった対応サイトにおいて、Man-in-the-Middle攻撃や不正なSSL証明書からユーザーを守り、安全なアクセスを実現する。

検索ツールバーでは、ページ内検索を実行した際に、結果に検索文字と合致する件数が表示されるようになった。パスワード保存機能のパスワードマネージャーでは、新たに「最終使用日」「変更日」などログインに関するメタデータの情報を確認できる。右クリックで現れるコンテクストメニューで「進む」「戻る」「再読込」「ブックマーク」などの操作がナビゲーションボタンに変更され、ひと目で簡単に目的の操作にアクセスできるようになった。