Mozillaは、6月10日(現地時間)にFirefoxの新バージョンとなる「Firefox 30」をリリースした。本稿では、インストール手順や新機能などを紹介したい。また、新規タブでiOSライクな操作を実現するIOS7 New Tabアドオンを紹介しよう。

Firefox 30のインストール

いつも通り、Firefox 30のインストールである。自動アップデートもあるが、速やかに手動でアップデートしよう。実は、自動アップデートが行われる前に、手動でアップデートを行うと少し早めにアップデートが可能となることがある(時間にして半日から1日程度だが)。そんなに大きな差ではないが、少しでも早く新バージョンを使いたいのであれば、アップデート日が近づいたら、手動でアップデートしてみよう。アップデートの方法は、いつもの通りである。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[再起動して更新を完了]をクリックする(図1)。

図1 Firefox 30へのアップデート

新規に、Firefox 30をインストールする場合、Firefox 30のWebページからインストーラーをダウンロードする(図2)。

図2 Firefoxのダウンロードページ

[Firefox無料ダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、 インストールを開始する(図3)。

図3 Firefox 30のインストール

以降で、Firefox 30の新機能や変更点を見ていこう。

Firefox 30の新機能

今回新機能、変更、修正点は、以下の通りである。

  • GStreamer 1.0をサポート
  • Mac OS:Command-Eで選択している文字列をページ内検索欄にセット可能に
  • サイドバーボタンが実装
  • WebIDLで定義されたコンストラクタをWebページ内で関数として利用不能に
  • パスワードマネージャがパスワードの保存を尋ねる場合、autocomplete="off"を無視
  • 型付き配列に属性を追加できなかった不具合を修正

見た目にもわかりやすいのは、サイドバーボタンだろう。カスタマイズを選ぶと、ボタン一覧にサイドバーが追加されている。

図4 サイドバーボタンが追加

このボタンを、メニューやメニューバーに配置移動すればよいだろう。実際にサイドバーを起動すると、図5のようになる。

図5 サイドバー

ブックマークや履歴などを表示させることができる。他にも独自のサイドバーをインストールすることで、インストールしたサイドバーを選択できるようになる。6月11日に公開されたばかりのGoal.comサイドバーをインストールしてみよう。インストールはこちらから行う。サイドバーボタンをクリックすると、インストールされたGoal.comサイドバーがメニューに追加されている(図6)。

図6 サイドバーのメニューに追加

ここからGoal.comサイドバーを起動すると、図7のようになる。

図7 Goal.com Firefoxサイドバー

間もなく開幕するサッカーW杯の情報をリアルタイムに楽しめる(もちろん、W杯以外の情報もある)。他にもSNSのサービスなどとも連携させることができる。Firefoxならではの機能の1つである。開発者向け関連では、以下の通りである。

  • box-shadowに関する表示上の不具合を修正
  • Web Audio使用時の音量をウィンドウごとに変更可能に
  • background-bloend-modeが標準で利用可能に
  • <input type="reset|button|submit">にline-heightが設定可能に
  • EcmaScript 6の機能である、配列の内包表記が利用可能に
  • エラースタックに列番号が含まれるように
  • Canvasのalphaオプションでcontext optionsをサポート
  • バンドルされているもの、およびホワイトリストに記載されているものを除き、プラグインの利用には設定が必要に(アドオンの利用には影響はない)

開発者向けとなっているが、一般ユーザーにも影響するのがプラグインのホワイトリストであろう。ホワイトリストにないプラグインを実行しようとすると、実行の許可が求められる(図8)。

図8 実行の許可

プラグインを実行させる場合には、ツールバーの下にある[許可]をクリックする。するとさらに確認がでる(図9)。

図9 さらに実行の確認

ここで、今回限りか、今後実行を許可するかを指定する。本稿執筆時点で、ホワイトリストにあるプラグインは、Adobe Flash Player、Cisco Jabber Guest、Cisco Jabber SDK、Cisco VGConnect for directv.com、Cisco WebEx、Coupons.com、Estonian ID card、Facebook Video Calling、GradeCam、McAfee Security Scanner、Microsoft Lync、Nexus Personal BankID、Skype、Smart Card Plugin、Unity、VidyoWebなどである。いちユーザーとして、ホワイトリストにあるプラグインが、どういう基準で選ばれたか? できればわかりやすい説明を期待したいところだ。

また、インスペクタ、Webコンソール、ネットワークモニタなども新たな機能が追加されている。ここでは、インスペクタの新機能を紹介しよう。まずは、選択した要素の幅、高さ、パディング、マージンなどは、従来は右のペインでのみ表示していた。これが実際のページ上でも表示され、よりわかりやくなった(図10)。

図10 選択した要素の表示

次に、CSSなどでフォントを指定した場合、マウスカーソルをフォーカスすると、そのフォントの書体見本が表示される(図11)。

図11 書体見本がポップアップ

開発の効率向上が期待できるだろう。

セキュリティアップデート

今回のバージョンアップでは、以下のセキュリティアップデートが行われた。

  • Gamepad APIにおけるバッファオーバーフロー[高]
  • Web Audio Speexリサンプラーにおけるバッファオーバーフロー[最高]
  • SMIL Animation Controllerにおける解放後使用[最高]
  • Event Listener Managerにおける解放後使用[最高]
  • Flash操作後のカーソル非表示を悪用したクリックジャッキング[高]
  • Address Sanitizerを使って発見された解放後使用と境界外問題[最高]
  • さまざまなメモリ安全性の問題(rv:30.0/rv:24.6)[最高]

新UIのAustralisとなって、2回目のアップデートである。新機能などは、やや目新しい ものはないが、重要なセキュリティアップデートも少なくない。早めにアップデートしておきたい。