リコーイメージングは8月28日、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S1」を発表した。発売は9月19日で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6 AL」が付属する「レンズキット」、さらにもう一本の交換レンズ「smc PENTAX-DA L55-300mmF4-5.8 ED」が付属する「300W ズームキット」の3種類が用意される。推定市場価格は本体のみが75,000円前後、300W ズームキットがレンズキットが80,000円前後、100,000円前後(いずれも税別)。

「PENTAX K-S1」

デジタル一眼レフカメラ「K」シリーズのスタンダードクラスに位置付けられるモデル。初心者でも操作しやすいように、電源レバー、モードダイヤル、「OK」ボタン、グリップ部にLED点灯で操作をガイドする「ボディライト」を搭載する。静止画モード時は電源レバー部のライトが緑、動画モード時は赤で点灯するというように、カメラの状態が直感的に分かるようになっている。

新開発の有効約2,012万画素CMOSセンサーを採用

スタンダード機としての操作性が重視されている一方、フラッグシップ機「K-3」でも搭載されているローパスセレクターを搭載。ローパスセレクターは、露光中にイメージセンサーをサブピクセル精度で微小駆動させることで、光学ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果を得られるもので、光学ローパスフィルターと異なり、効果のオン・オフ、強弱の切り替えを行える点がメリットだ。また、撮像素子は新開発の有効2,012万画素CMOSセンサーを搭載。光学ローパスフィルターレスとすることで解像感の向上が実現されており、画像処理エンジン「PRIME MII」との組み合わせにより、ノイズ低減、ISO51200での撮影などが可能となっている。

AFモジュールは「SAFOX IXi+(サフォックス・ナイン・アイ・プラス)」を搭載。11の測距点のうち中央部9点がクロス測距となっているほか、暗い場所でも合焦しやすいようAF補助光も備えている。

そのほか、本体内蔵のセンサーシフト方式手ぶれ補正機構「SR(Shake Reduction)」や、ディストーション補正、倍率色収差補正、周辺光量補正、回折補正という各種レンズ補正機能などを搭載する。

その他の主な仕様は、マウントがペンタックスバヨネットKAF2 マウント、撮像素子が有効約2,012万画素・23.5×15.6mmサイズのCMOSセンサー、対応感度がISO100~ISO51200、シャッタースピードが1/6,000秒~30秒となっている。連写速度は最高で約5.4コマ/秒。ファインダーは視野率が約100%、倍率が約0.95倍のペンタプリズムファインダー方式だ。

内蔵フラッシュはガイドナンバー約10、背面の液晶モニターは3型・約92.1万ドット表示。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードで、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMPEG-4 AVC/H.264(MOV)で、動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/30p。バッテリーは専用のリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能は約480枚(ストロボ発光なし)。

サイズは約W120×D69.5×H92.5mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約498g、電池とSDカードを含む状態で約558g。