カシオ計算機は26日、デジタルカメラ「EXILIM」(エクシリム)の新製品として、レンズ部分と液晶モニタ(コントローラ)部分が分離・合体するフリースタイルカメラ「EX-FR10」を発表した。9月19日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は50,000円前後(税込)の見込み。本体カラーは、オレンジ、ホワイト、グリーンの3色で展開する。
EX-FR10のキーワードは「Amazing Gear」。セパレート型の本体によって、自分撮りやみんな撮り、後ろ撮りなど、これまでは難しかったアングル、思い付かなかったようなアングルで撮影できる。カメラ部分と液晶モニタ部分はBluetooth接続となり、カメラ部分を離れた場所に設置して、液晶モニタ部分を使ったリモート撮影が可能。液晶モニタ部分は2.0型230×400ドットで、静電容量式タッチパネルのユーザーインタフェースだ。カメラ部分と液晶モニタ部分とも、防塵・防水設計、および2mの高さからの落下に耐える強度を実現した。カシオ計算機では、『「構えてシャッターを押す」という常識から撮影者を解き放ち、フリースタイル撮影を実現する新発想のデジタルカメラ』としている。
カメラ部分にはスタンドが付いており、好きな角度で固定可能。加えて、ネックストラップ、カラビナストラップ、三脚ナットというアタッチメントが同梱され、カメラ部分と液晶モニタ部分の柔軟な固定性と携帯性に配慮した。オプションアタッチメントも用意され、マルチアングルクリップ(税別2,500円)、マルチアングルベルトセット(税別3,500円)、トライポッドマウンター(税別2,000円)がある。
フリースタイルのバリエーションとしては、3通りのスタイルを提案。多彩なアタッチメントを用いてカメラ部分を好きな場所に固定し、液晶モニタ部分を使ってリモート撮影する「セパレートスタイル」、カメラ部分と液晶モニタ部分を合体させてレンズを自分に向ける「自分撮りスタイル」、自分撮りスタイルからカメラ部分を折りたたむ「カメラスタイル」(一般的なコンパクトデジタルカメラと同じ形状)だ。
リモート撮影に便利な「インターバルシャッター」を備え、例えば15秒間隔の自動シャッターだと、約7時間30分の連続撮影が行える。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)も標準で搭載しており、撮影した写真をスマートフォンやタブレットへ手軽に転送できる。無料の専用アプリ「EXILIM Link」をインストールすれば、スマートフォンやタブレットを使ったリモート撮影も可能だ。EXILIM Linkの対応OSは、iOS 6以降、Android 4.0以降。
また、撮影した多くの写真を、本体だけで加工する機能を搭載する。撮影日付とレイアウトを選んでコラージュ風の画像を自動作成する「ハイライトフォト」、撮影した1日の写真を凝縮した動画を自動作成する「ハイライトムービー」がおもしろい。
撮像素子は有効1,400万画素の1/2.3型正方画素CMOSセンサー、レンズはF2.8で焦点距離21mm(35mm換算)の単焦点レンズ、撮影可能範囲は約10cmからとなっている。静止画記録はJPEG形式、動画記録はMOV形式(H.264/AVC準拠・IMA-ADPCMモノラル音声)で、30fpsのフルHD(1,920×1,080ドット)。内蔵メモリとして約65.9MBを持ち、外部記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードだ。
電源は内蔵バッテリで、充電端子はmicroUSB。バッテリ寿命は撮影枚数が約255枚(CIPA規格準拠)、フルHD動画の実撮影時間が約1時間5分。本体サイズ/重量は、カメラ部分(ヒンジユニット除く)が直径60.9×奥行き28.8mm/約63g、液晶モニタ(コントローラ)部分が W49.7×D18.9×H84.2mm/約80g、合体時がW60.9×D34.2×H153.1mm/約175g。