グローバルコンシューマビジネスの展開

最後に登壇したのは、副社長日本地域担当の大三川彰彦氏である。

図11 大三川彰彦氏

トレンドマイクロでは、成熟市場と新興市場にわけて事業展開を行っていく。まず、今後の予測であるが、新興市場ではスマートフォンやタブレットが急増していくことが予想される(図12)。

図12 コンシューマデバイスの変化

これに合わせ、図13のような戦略を立てる。

図13 グローバルコンシューマ販売戦略

ここで、新興市場向けのフリーミアムモデルを紹介しよう(図14)。簡単にいうと、モバイルプロバイダなどモバイルデバイス向けにアプリやサービスを提供する事業者と協業し、トレンドマイクロが安全性を確認したアプリやサービスのみをユーザーに提供するものである。セキュリティに対価を払うには抵抗がある。しかし、ゲームならばかまわないし、セキュリティもほしい。そんなユーザーのニーズに応えるものだ。

図14 フリーミアムモデル

今回の発表会では、具体的な製品の発表はなく、今後のリリースを待つことになる。具体的にどのような製品になるか興味深い。あと2か月もすれば、新しいウイルスバスターも登場するだろう。その連携などもどうなるか、わかり次第、レポートしたい。