ESETは7月31日、夏期休業期間のウイルス対策に関する注意事項について発表した。

アンチウイルスベンダーの休暇明けに最初に行なわれるウイルス定義データベースのアップデートの際は、複数世代分のウイルス定義データベースを取得するので、ウイルス定義データベースのサイズが日々の数百KBから数MB程度に増加する可能性があるという。

休暇明けには、多量のメール受信などの通常とは異なる通信の発生も考えられ、ネットワーク負荷が高まる可能性がある。

必要に応じて、各クライアント端末がウイルス定義データベースのアップデートを行うタイミングを分散させるなどの事前対策の有無の検討を推奨している。

また、長期休暇期間のウイルス感染や外部からの攻撃は、気が付きにくい傾向にある。ウイルス感染を未然に防ぐため、現在利用中の環境のセキュリティレベルについても今一度確認し、必要に応じて対策を検討するよう勧めている。

同時に、休暇期間中にウイルス感染が発覚した場合に備えて、対応方法や関係者への連絡方法などについて確認・周知しておくことも大切だという。

長期休暇前にやっておくべきこととして、「利用中のOSやソフトウェアにセキュリティホールがないか確認する」ことや「OSやソフトウェアに最新のセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認する」こと、「各クライアントコンピューター利用者に向けて最新のセキュリティ更新プログラムを適用する」ことを呼びかけている。