ロボット技術の応用を行うZMPは7月1日、日本獣医生命科学大学との共同研究により、ウェアラブルデバイスとスマートフォンが連動した24時間心臓見守りサービス「ハートモ」の販売を開始した。身体に取り付けた小型心拍センサで心拍データを解析・判断し、事前に不調を知らせるほか、クラウド上に保管したデータから心拍ゆらぎの解析を行い、自律神経の交感・副交感神経活動を推定して報告することで健康判断の手助けをするサービスだ。

アプリ利用画面イメージ

ハートモは、「心臓に不整脈などの不安を抱える方」や「心筋梗塞など心疾患を抱え通院したことがある方」「例えば、40~60歳の働き盛りのビジネスパーソンなど重責を担う上級マネジメント層」を対象としたサービス。

小型心拍センサ装着イメージ

胸に取り付けた13グラムの小型心拍センサが、スマートフォンと通信。日本獣医生命科学大学で人の循環器内科の研究・教育を行う大坂元久博士と共同開発したアルゴリズムにより、心拍データの解析と心拍の乱れを判断し、不調になる前にスマートフォンからメッセージを出してユーザに喚起する。

また、乱れの生じた箇所のデータをクラウド上に保管でき、症状履歴の経過として閲覧することができるため、医師による診察に役立てることも可能だ。

特定の箇所以外にも、隔週で連続6時間の心拍データをクラウド上に保管。このデータを用いて心拍ゆらぎの解析を行い、自律神経の制御の状態を把握し、グラフ化も行う。この解析は「心室期外収縮などの深刻な心疾患のリスクを判断するうえで重要なデータ」だという。

サービス利用画面

くわえて、計測を楽しく行えるよう、心拍データからもうひとつの脳と呼ばれる自律神経の交感・副交感神経活動を「高い・高い」や「高い・低い」「低い・高い」「低い・低い」の4つの状態に分析。「心の声」として感情を推定する。

同製品は、ウェアラブルデバイス(センサ、電極1枚、充電用USBケーブルなど付属)とスマートフォンアプリケーション(iPhone・Andoroid対応)から構成しており、合わせた価格は1万9800円(税別)。出荷時期は、8月中の予定となっている。