フリービットは30日、東京大学大学院情報学環と次世代MVNOの実証実験を開始したことを発表した。実証実験では、東大大学院情報学環が開発した「FLARE」を応用し、次世代のMVNOのビジネスモデルを検証していく。実証実験期間は2015年3月31日まで。

実証実験では、プログラマブル・ネットワーク・ノード「FLARE」を応用し、高度な付加価値サービスを動的に追加可能な、次世代のMVNOのビジネスモデルを検証していく。また、従来のMVNOに見られる、低帯域・低価格のインターネット接続など画一的サービスの価格競争からの脱却を目指し、コストを抑えながらも付加価値サービスをエンドユーザーの需要に応じて構成でき、継続投入が可能なビジネスモデルを検証するとしている。

「FLARE」は、通信基盤を構成する機能をプログラムにより継続的に変更可能にする、プログラマブル・ネットワーク・ノード。コンピュータネットワークの構造や構成などを、動的に変更できる技術「SDN」と、仮想化技術を使ってネットワーク機能を汎用サーバのOS上で実現する「NFV」に対応している。

具体的な実験方法としては、国内でインターネットサービスが利用可能なスマートフォン(freebit mobile PandA次世代開発機)やSIMカードを実験参加者に無料で貸与し、次世代のMVNOのパイロットサービスを体験可能な実験を行っていく。

関連記事

余ったスマホはどうやって運用する? MVNOという選択肢からAPN設定まで (1) MVNOとは?(2014年6月22日)
【レポート】フリービットが決算説明会で新サービス「PandAファミリー」「新しいテレビショッピング」を発表、その狙いは?(2014年6月13日)