既報の通り、日本マイクロソフトがマルチタッチ対応の大型トラックパッドを備えた無線接続のキーボード「All-in-one media keyboard」を6月13日に発売する。発売に先立ち試用機に触れることができたので、簡単な使用感をお伝えしていこう。

All-in-one media keyboard本体と同梱品。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は3,940円。同梱品は左から日本語含む7言語対応の説明書、保証書、USBナノトランシーバー、ナノトランシーバーの技適関連証明書

まずは本体外観から見ていこう。本体サイズはD132×W367×H19mm、重量は約434g(バッテリ含む)。トラックパッドは実測7.9mm×7.9mmとキーボード一体型としては大型だ。右側に備えられており、右手のみでキー部とトラックパッド部をスムーズに行き来できる。パッド下部には右クリックボタン、左クリックボタンも搭載する。

本体正面

背面。スタンドは備えず、平たい印象

本体左側面

右側面。電源スイッチを搭載

USB接続のナノトランシーバー。小型でPCにつないでもさほど目立たない

本機の大きな特徴の1つ、トラックパッドは、Windows 8.1に対応したジェスチャ操作が行える。ジェスチャ操作はあらかじめ設定されており、例えば「起動アプリの切り替え」は一本指をパッド左端から右側へ動かす、「チャーム表示」は一本指を右側から左側へ動かす、「アプリバーの表示」は上から下へスワイプする、などの操作が可能だ。

これらジェスチャ操作は、同社製デバイスのカスタマイズ用アプリケーション「Microsoft マウス キーボード センター」にて、ジェスチャ単体でオンオフを設定できる。

トラックパッドは実寸7.9mm×7.9mmと大型だ

トラックパッド下部にはクリックボタンも備える

カスタマイズ用アプリ「Microsoft マウス キーボード センター」のトップ画面

トラックパッドはあらかじめ提供されているジェスチャ機能のオンオフ設定が可能

トラックパッド上部には3種類のメディアキーが配されている。これら3種類のキーと、そしてキーボード部最上段の[F4]キーを含めた計4キーは、「Microsoft マウス キーボード センター」で任意の機能を割り当てられる。

標準の割り当ては、メディアキー最左の「家アイコン」がWebブラウザ起動、中央の「ヘッドホンアイコン」がWindows Media Player起動、最右の「フォルダアイコン」がPC/コンピュータを開く、[F4]キー(月のアイコン)がデバイスのスリープモードとなっている。

トラックパッド上には3種類のマルチメディアキー。ちなみにロゴ横には電池残量が少なくなると赤く光るランプを備える

最上段では各種メディアキー(右下の[Fn]キーと同時押しでファンクションキーとして機能)[F4]キーのみ機能のカスタマイズが可能

3種類のマルチメディアキーはマクロや任意の機能を割り当てられる

キーは実寸で横1.5×縦1.4mmと標準的なサイズ。ストロークの正確な数値は不明だが、実寸で約2mmといったところ。配置は標準的で打ちにくさは感じないが、トラックパッドの搭載により割りを食った[Del]キー、[Space]キー、[Enter]キーの小ささが目立つ。

最上段のマルチメディアキーは実測で縦7×横1.4mm。ストロークは実寸約1.5mmで、その下の数字キー列よりわずかに低い位置に設置されている。

キーは実寸で横1.5×縦1.4mm。通常の外付けキーボードと同程度のサイズ

最上段にはファンクションキーを搭載。左側には左クリックボタン、音量コントロールボタンを独立して配置する

所感 - タッチ非対応PCユーザーは使う価値あり

マルチメディアキーやトラックパッドの搭載が特徴の本機だが、特にトラックパッドは非常に反応が良好で、マウスカーソルの追随も速かった。また、本機はメディアキーや簡易排水機構の搭載で「リビング向け」をうたうが、重量も約434gと軽いため好きな場所に気軽に持ち運べることも良かった。タブレットPCと組み合わせても活躍するだろう。

押し心地は薄型ノートPCのキーボードを押す感覚に近い。また、背面にスタンドがないため、よりノートPCのキーボードを打つ感覚に近く感じた。キー自体はしっかりと本体に据え付けられているため、19mm高と薄型のキーボードにしてはキーキャップが揺れる感覚はなく、数値以上に深く固い打鍵感がある。

気になる点としては、[Del]キーや[Enter]キー、カーソルキーが小さく若干打ちにくいこと、[Home]キー・[End]キーが省かれていること。また、上段がマルチメディアキー設定になっており、ファンクションキーをよく使うユーザーは使いにくいだろう。

タッチ非対応のWindows 8.1搭載PCで本機を試してきたが、普段はマウス操作とキーボードショートカットを組み合わせて使用するところ、トラックパッドの操作のみでチャーム表示や頻繁に使うフォルダの開閉ができることは、非常に便利だった。一風変わったキーボードではあるが、Windows 8.1のタッチ非対応PCを使っている人は、ジェスチャ操作に慣れると快適に使えそうだ。

電源は単4形アルカリ乾電池×2。USB型ナノトランシーバー収納スペースはマグネット式となる