NVIDIAは、モバイル向けSoC「Tegra K1」を搭載する組み込み機器向け開発キット「Jetson TK1」の日本国内向け出荷を開始したと発表した。「世界初のモバイル用組み込みスーパーコンピュータ」をうたう高い性能が特徴で、KeplerアーキテクチャベースのCUDAコアを192基備え、300GFLOPS以上のコンピューティング性能を実現する。
Tegra K1は、Keplerをベースとした192基のCUDAコアと、ARM Cortex-A15を4コア(と省電力実行用のコアがさらに1つ)備えるモバイル向けSoC。Jetson TK1はこのTegra K1を搭載するほかボード上にメインメモリ2GB、ストレージ(eMMCメモリ)16GB、起動用のフラッシュメモリ4MBを実装。
インタフェースはMini PCI Express、SATA、USB 3.0、マイクロUSB(USB 2.0。ホスト/クライアントが切り替え可能なOTG)、ギガビットイーサーネット、HDMI、サウンド入出力(ミニプラグ)、RS-232C(DB-15)、電源出力コネクタ、拡張コネクタ(カメラやタッチパネル接続などの信号出力用ヘッダコネクタ)、SDカードスロットなど。電源は付属の専用ACアダプタを用いる。
正規販売パートナーの菱洋エレクトロを通して販売し、価格はオープン。同等の仕様で4月に北米向け出荷発表があった際の現地市場での価格は、192ドルとされていた。ちなみにTegra K1では、同SoCを搭載する個人向けタブレットを、中国Xiaomiが製品化して発表している。