一時代を築いたといっても過言ではない「AIR-EDGE」。パソコンなどに組み込まれたりもして、市民権を得ていた。今では3G/LTE対応パソコン・タブレットが出ており、悲しくもその座を奪われた。30代以上には懐かしい思い出ガジェだろう

あえて言おう……"なんじゃこりゃ?"。2000歩くらい譲って14.4Mbpsは許そう。200kbpsの固定ってなんぞ? 「AIR-EDGE」かよッツ!(ウィルコムのIPデータ通信サービスのこと) ノートパソコンなどに搭載されたカードスロットを使って通信するためのカード型通信デバイス。4x(最大256kbps)までに対応した「AIR-EDGE」と8x(最大512kbps)に対応した「AIR-EDGE[PRO]」などがあった。たぶん30代中後半~40代前中世代は使っていたのではなかろうか? それくらい懐かしいデジガジェ。

もうあれだ、添付を想定しないメール通信とか、テキストベースのウェブサイト閲覧しかしないのかと。このご時世にどれくらい無茶な指定なんだよと。

たしかに、低速に設定することで価格を抑えられるという面は理解できるけど、これは圧倒的ストレス! いや……案外使えるレベルなのはわかっているんだ。けどね、たぶん動画のストリーミングとか、写真データのやり取り(SNS関連)だとかは壊滅的なんじゃなかろうか。少なくとも快適とはいえんでしょう。

んで、どんなことを想定しているのかと、イオンのプレスリリースをチェックしたところ、「通信音声通話やWEB閲覧などの機能に絞ることでお客さまの通信コストを削減」や「インターネット○、YouTube等×、HD動画×」といった感じの内容を発見。初心者がスマホに抱く幻想というものに対して、これはかなり手厳しいのではないだろうか。

一応、料金月ごとに3GBの高速通信を可能とする「3GB 高速データオプション」(月額1560円)や最大利用期間90日かつデータ量に上限が設けられた高速化オプション「Turbo Charge」(100MB:300円、500MB:1200円)といったオプションプランが用意されているので、運用方法を考えれば使えるとは思う。けど……初心者にはどうなんだろうね?