米Microsoftが23日(現地時間)に発表した同社2014年度第3四半期(2014年1月-3月)決算は減収減益だったものの、利益の落ち込みがアナリストの予想よりも小幅にとどまった。企業向けおよびクラウド製品が予想通りの伸びを維持しながら、コンシューマ向け事業が予想を上回る数字を残しており、 2月にCEOに就任したSatya Nadella氏は順調なスタートを切ったといえる。
3月期の売上高は、204億300万ドルで、前年同期比0.4%減(GAAPベース)。純利益は56億6000万ドルで6.5%減。1株あたり利益は0.68ドルだった。Thomson Reutersがまとめた予想は、売上高が204億ドル、1株利益0.63ドルだった。
Microsoftは前期からデバイス&コンシューマ(D&C)とコマーシャルに分けて四半期決算の業績を報告している。
デバイス&コンシューマ(D&C)
D&Cは、売上高83億ドルで前年同期比12%増だった。
「ライセンシング」は売上高43億8000万ドルで、前年同期比1%増。Windows OEMは4%増だった。コンシューマPCの需要が縮小する中、Windows OEM non-Proが15%減と落ち込んだが、ビジネス向けの伸びでWindows OEM Proが19%増だった。コンシューマ向けOfficeの売り上げは15%増。
「ハードウエア」は売上高19億7000万ドルで41%増。Xboxは販売台数200万台で、そのうち120万台がXbox Oneだった。Xboxプラットフォームの売上は45%増。Surfaceは売上高4億9400万ドルで、50%を超える伸びとなった。
「その他のD&C事業」は売上高19億5000万ドルで18%増。Office 365 Homeが100万人近い契約者を増やし、契約者数が440万人になった。また、Bingの検索広告収入が38%増、Xbox Liveの取引売上が17%増だった。
コマーシャル
売上高122億3000万ドルで、前年同期比7%増。「コマーシャルライセンシング」は103億2000万ドルで3%増。SQL Serverが15%を超える伸びだった。「その他のコマーシャル事業」は19億ドルで31%増。コマーシャルクラウドサービスの売上が101%増、Office 365が倍増以上、Azureが2.5倍以上とクラウド製品が急成長している。