2014年の新入社員は、出世したいが9割超で、強い上昇意欲 - マイナビ調査

マイナビは4月24日、2014年4月入社の新入社員を対象とした「2014年マイナビ新入社員意識調査」の結果を発表した。この調査は、マイナビによる新入社員研修に参加した各企業の新入社員2243名にアンケートを実施したものであり、今年で4回目となる。

2014年の新入社員は、仕事に対し「挑戦」を重要視する一方、「楽しさ」を求める傾向が減少し、出世意欲が非常に高い結果となった。

"真面目に仕事に取り組み、その結果として出世して成功したい"という上昇志向を持っている様子がうかがえる。また、"これから自分に必要な力"として、「自分の意見をわかりやすく伝える」「目的を設定し確実に行動する」「現状を分析し目的や課題を明らかにする」ことを挙げており、コミュニケーションスキルのみならず、PDCAスキルの習得も比較的強く意識している傾向が見られた。

"これから自分に必要だと思う力は何か"(複数回答可、最大3項目)を聞いたところ、第1位が「自分の意見をわかりやすく伝える力」(47.9%:昨年比2.1pt減・昨年第1位)、第2位が「目的を設定し確実に行動する力」(31.8%:昨年比1.7pt増・昨年第4位)、同率第2位が「現状を分析し目的や課題を明らかにする力」(31.8%:昨年比1.2pt増・昨年第3位)、第4位が「他人に働きかけ巻き込む力」(31.0%:昨年比3.6pt減・昨年第2位)となった。

これから必要だと思う力について、コミュニケーションスキルばかりではなく、そこから一歩進んだPDCAを意識し習得する必要があると考えていることがわかる。

"社会人として仕事をしていく上で重要だと思うことは何か"(複数回答可、最大3項目)を聞いたところ、第1位に「良好な人間関係」(71.1%:昨年比2.1pt増・昨年第1位)、第2位が「挑戦」(44.9%:昨年比2.3pt増・昨年第2位)、第3位が「楽しさ」(40.9%:昨年比1.4pt減・昨年第3位)となった。第4位は「成功・評価・地位」で32.0pt(昨年比0.1pt増)、第5位は「社会貢献」で23.4pt(昨年比2.3pt減)であった。

"会社で目立つ(出る杭になる)"ことについては、「目立ちたい」が17.3%(昨年比3.1pt減)、「どちらかといえば目立ちたい」が46.4%(昨年比0.7pt増)と合わせて63.7%(昨年比2.4pt減)となり、減少傾向となった。

これにより今年の新入社員は、仕事に対し"「挑戦」を求め、「楽しさ」よりも、「成功・評価・地位」を追い求める"という傾向が比較的強いことがうかがえる。

"出世したいと思うか"と聞いたところ、「出世したい」(44.0%:昨年比5.7pt減)、「どちらかといえば出世したい」(46.9%:昨年比8.2pt増)が合わせて90.9%(昨年比2.5pt増)となり、"出世願望"を持つ新入社員が9割を超える結果となった。

"30歳時点での理想の年収"を聞いたところ、第1位が「400万円台」で27.3%(昨年比1.9pt減)、第2位が「500万円台」で24.3%(昨年比3.0pt増)、第3位が「300万円台」で19.8%(昨年比0.9pt減)となった。

これらのことから、社会における上昇志向が強い様子がうかがえるとマイナビでは分析している。