オリンパスイメージングは3月31日、コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS SH-1」を発表した。発売は4月下旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は40,000円前後(税別)。
厚さ42.4mmのボディに光学24倍ズームレンズを搭載する高級コンパクトデジカメ。一眼カメラの交換レンズにも使用されている高性能なEDレンズやDSAレンズ、HDレンズなどを採用し、色収差などを効果的に補正する。また、レンズを構成する5群すべてを駆動させてズームとピント合わせを効率的に行う機構を搭載。これにより、高倍率と解像感を両立させるとともに、小型化も実現されている。
さらに、静止画と動画の両方に対応する光学式5軸手ブレ補正機構を搭載。前傾後傾(ピッチ)、左右回転(ヨー)、レンズ中心軸まわりの光軸回転ブレの3軸に加えて、カメラが上下に動く並進ブレ、左右に動く並進ブレの2軸を加えた計5軸に対応する。並進ブレに対応することで、マクロ撮影時のブレも効果的に補正できる。なお、レンズ交換式カメラ「OM-D E-M1」では静止画対応の光学式5軸手ブレ補正機構が搭載されていたが、静止画と動画両方での光学式5軸補正は本機が世界初。
ボディにはレンズ交換式カメラ「OLYMPUS PEN」と同様のデザインを採用し、プレミアム感を演出している。上面部や操作部に用いられたアルミ合金がボディカラーに応じて金属感を出す仕上げが施されているほか、レンズ鏡枠周囲および台座部に後ダイヤカット加工が施された。また、ボディ前面には丈夫でしなやかなシンセティックレザーが採用され、モードダイヤルは削り出しとなっている。
そのほか、スマートフォンやタブレット端末と連携可能なWi-Fi(無線LAN)接続機能や、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p動画、タイムラプス動画、最高240fpsのハイスピード動画、「フォトストーリー」機能などを搭載。タイムラプス動画は撮影間隔を20秒、撮影時間を最短5分、最長5時間で設定した定点観測動画を撮影できる。フォトストーリー機能は、複数回に分けてシャッターを押したり連写で記録したりした異なる構図の画像をカメラ内で合成するもの。
主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー、レンズが焦点距離25~600mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.0~F6.9、対応感度がISO125~ISO6400となっている。画像処理エンジンはOM-D E-M1と同じ「TruePic VII」を搭載。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(Eye-Fiカード含む)のほか内蔵メモリ(37MB)、記録形式は静止画がJPEG、動画がMOV(H.264)、動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/60pだ。
バッテリーは専用リチウムイオン充電池。サイズはW108.8×D42.4×H63.2mm、重量は271g(電池、メモリーカードを含む)。