ソフトバンクモバイルは24日、「シンプルスマホ SoftBank 204SH」を活用して、障がい者の社会生活を支援する利用無料のサービス「アシストスマホ」を提供開始した。同サービスの利用には、ソフトバンクオンラインショップおよび非営利団体や特例子会社などの特定代理店を通じて申し込みが必要。

「アシストスマホ」の利用イメージ

アシストスマホは、専用ソフトをダウンロードした「シンプルスマホ SoftBank 204SH」(シャープ製)で利用するサービス。連絡や報告のメールが簡単に作成できる「アシストメール機能」、目的地の方向と距離を分かりやすく矢印で表示して移動をアシストする「アシストナビ機能」、利用者の位置情報や目的地周辺への到着を保護者や支援者が確認できる「みまもるフェンス機能」などの機能が利用できる。

サービスの提供開始に合わせてソフトバンクでは「アシストスマホ」相談ダイヤルも開設する。利用を検討しているユーザーの相談対応や、購入後の設定や使い方などのサポートを行うほか、施設や企業での導入の相談にも対応する。また、特定代理店で操作方法などを案内するセミナーも実施予定。

アシストスマホは、厚生労働省が実施する2013年度の「障害者自立支援機器等開発促進事業」に採択されているという。同社では4月17日より開催されるバリアフリー2014に出展し本サービスを紹介する予定で、今後も多様なニーズへ対応できるようさまざまな取り組みを行っていくとしている。

また、スペシャルオリンピックス日本に参加するアスリートに本サービスを搭載した端末を貸し出し、使用した感想を専用サイト上でレポートする取り組みも行う。今回の相互の協力体制について、公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本の有森裕子理事長は「知的障がいのある人たちが自立して、多くの人と出会い、社会性を広げ、新たにチャレンジする世界を見つけて活躍することを願っており、彼らの生活を通信でサポートする環境が充実することを望んでいます」とコメントしている。

関連記事

丸の内でスマホとNFCを活用したユーザー参加型実験 - KDDIら3社が実施(2013年3月15日)