Gartnerは3日 (英国時間)、2013年のタブレット市場に関するデータを公表した。販売台数は前年比68%増の1億9500万台で、ウルトラモバイル機器全体の90%をタブレットが占めた。OS別ではAndroidが61.9%のシェアを獲得してiOSを上回った。

2013年のタブレット市場の伸びをけん引したのは「小さなスクリーンのローエンド・タブレットと初めてタブレットを購入する人たち」であり、こうした成長ドライバーがAndroidの伸びを後押しした。Androidの販売台数は前年比127%増の1億2100万台。シェアが前年の45.8%から61.9%に伸びた。iOSは第4四半期が好調で、前年比15%増の7000万台だったが、シェアは前年の52.8%から36%に縮小した。OS別の3位はMicrosoft。販売台数が前年の116万台から247%増の400万台に増えたが、シェアは2.1%と、2位との差は依然として大きい。

スマートフォンに続いてタブレットも市場拡大の場が新興市場に移っており、2013年は145%の伸びだった。こうした市場ではノーブランド製品が良く売れている。一方、成熟市場の伸びは31%だった。

2013年世界タブレット市場、販売台数とシェア (OS別)

ベンダー別では、Appleが7000万台でトップを維持したが、シェアは前年の52.8%から36%に減少した。最も成長したのが2位のSamsungで、販売台数は前年比336%増の3700万台。シェアは前年の7.4%から19.1%に伸びた。3位以下では、5位のLenovoが前年比198%増の653万台と躍進した。主席アナリストのIsabelle Durand氏は「2013年後半にリリースしたイノベーティブな新タブレットの組み合わせが奏功した」と分析している。

2013年世界タブレット市場、販売台数とシェア (ベンダー別)

2013年のウルトラモバイル機器の販売台数は前年比68%増の2億1600万台だった。タブレットが90%、クラムシェルが8%、ハイブリッドが2%。ハイブリッド市場はまだ小さいものの、リサーチディレクターのRoberta Cozza氏は「キーボードを使ってプロダクティビティソフトを操作しやすいハイブリットはユーザーの関心を引いている」と、今後の伸びを予測している。