トレンドマイクロは27日、Facebookが買収を発表して話題になったメッセージアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」の人気に便乗したスパムメールを確認したとし、同社公式ブログ上で注意を呼びかけた。WhatsAppの偽PCアプリをダウンロードすると、オンライン銀行のアカウント情報が漏洩する恐れがある。

同社が確認したスパムメールの例

WhatsAppは、ユーザー間でテキストや動画、音声メモなどを送信し合えるスマートフォン向けメッセージアプリ。LINEと同様に携帯電話番号をアカウントにし、端末内の連絡先帳と連携する。国内での知名度は低かったが、Facebookが同アプリを買収すると発表し、LINE競合のアプリとして日本でも話題になった。

同社が確認したスパムメールは、WhatsAppのPC版アプリをテストしているという内容のもの。メール本文にはWindows/Macユーザー向けPC版WhatsAppアプリのダウンロードURLが記載されている。しかし、このPC版WhatsAppアプリは、実際にはオンライン銀行詐欺ツールをダウンロードする悪質なソフトウェアであり、最終的にはオンライン銀行などのアカウント情報が漏洩する危険性があるという。

同社は、WhatsAppのWindows/Mac版アプリは存在しておらず、こうしたWhatsAppPC版アプリをリリースしたと主張するメールは悪質なスパムメールである可能性が高いとして、ユーザーに注意を呼びかけている。

(記事提供: AndroWire編集部)