LINEは26日、誰もが自分で制作したLINEスタンプを制作・販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」を発表した。世界3億ユーザーを相手に販売すれば、スタンプ長者も誕生しそうだが、果たしてどうなのか。スマホから撮った写真をスタンプとして販売できるのか。

LINE Creators Marketとは?

まず、LINE Creators Marketについて説明しておこう。LINE Creators Marketは、自分で制作したスタンプを「LINE ウェブストア」で販売できるサービスで、LINEアカウントがあれば同サービスを利用できる。審査基準を満たしたものが販売され、スタンプ売上の50%がクリエイターに配分されるようになっている。スタンプの販売価格は1個100円で、売上は登録した口座に振り込まれる。同サービスは、全世界を対象に4月よりスタート予定だ。

スタンプを販売するにはガイドラインに沿う必要がある

ガイドラインの基準を満たせるか

LINEアカウントさえあれば「誰もが」というところに惹かれるが、本当に、誰もが容易にスタンプを制作して販売できるのか、という素朴な疑問を持つ方もいるだろう。その疑問に答えは、同社が公表しているガイドラインを一読すれば、見えてくる。

ガイドラインでは、利用条件としてNGとなるスタンプの具体例を挙げており、そのうち、イラストでないもの(例:写真や顔写真など)がある。この時点で、冒頭に示した、スマホで撮った写真をスタンプとして販売というのはNGと判明。一般のLINEユーザーにとっては、非常にハードルが高くなりそうだ。また、イラストであったとしても、スタンプ全体のバランスを著しく欠いているものがNGスタンプに該当しており、淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列などは販売できない。公序良俗に反するものもNGだ。

作成する画像も、メイン画像1個、トークルームタブで使用する画像1個、スタンプ画像40個の計42画像が必要となっており、スタンプ画像を40個作成できる表現力なども求められる。