「T4K82」

東芝は2月20日、フルHD(1,920×1,080ドット)で240fpsの高速撮影が可能なスマートフォンやタブレット端末向け裏面照射型(BSI)CMOSセンサー「T4K82」を発表した。3月よりサンプル出荷を開始し、量産開始時期は9月を予定している。サンプル価格は1,500円。

動画の高速撮影は1フレームあたりの露光時間が短くなるため、従来は高画質と両立させることが困難とされていた。今回開発されたT4K82では、画像の明るさを最大で4倍に高める「ブライトモード」を搭載することで、この問題を解決。明るさを損なわない高画質な状態で、フルHD画質と高速撮影の両立を実現している。また、消費電力に関しても、電源回路に新設計技術を採用することで、従来製品比で18%低減した。

なお、最大記録画素数は4,208×3,120ドットで、この場合は30fpsでの記録となる。センサーサイズは1/3.07型(画素ピッチ1.12μm)、推奨モジュールサイズ(縦×横)は8.5×8.5mm。量産規模は200万個/月を予定している。