東芝は13日、データセンターや大型サーバなどで使用されるリニアライン向け3.5型HDDとして、5TBの容量のモデルを発表した。インタフェースがSASの「MG04SCA」シリーズと、SATAの「MG04ACA」シリーズを用意。ラインナップはともに、2TB/3TB/4TB/5TB。2月下旬からサンプル出荷を開始する。

「MG04SCA」シリーズ、SATAの「MG04ACA」シリーズ

ヘリウムガスの充填などを行わないHDDとして、最大容量となる5TBの記憶容量を達成したモデル。ディスク媒体の磁気記録層とヘッドの機能向上により高記録密度化を図り、ディスク1枚あたりの容量が最大1TBとなっている。従来機種と比較して、データ転送速度が24%高速化し、エネルギー消費効率も約20%向上している。

廃棄時や再利用時に記録されているデータを短時間で無効化する「Sanitize Device Feature set」を搭載(非搭載モデルも用意)。ほか、予期しない電源遮断時に、キャッシュにある未記録のデータを磁気記録メディアに書き込むための新技術を、オプションで搭載でき、システムの信頼性の向上に役立つとしている。

主な仕様は、「MG04SCA」シリーズのインタフェースがSAS 2.0、ディスク回転数が7,200rpm、バッファ容量が64MB、本体サイズはW101.6×D147×H26.1mm、重量は最大720g。

「MG04ACA」シリーズのインタフェースがSATA 2.6/3.0、バッファ容量が128MB、そのほかの仕様はほぼ共通。