キヤノンは1月22日、フルHD(1,920×1,080ドット)記録対応のデジタルビデオカメラ「iVIS(アイビス) HF R52」を発表した。発売は1月30日で、価格はオープン。同社オンラインショップでの価格は52,800円となっている。

「iVIS HF R52」

2013年1月に発表された「iVIS HF R42」の後継モデル。光学ズーム倍率は32倍で同じだが、解像感の劣化を抑えてデジタルズームを行う「アドバンストズーム」は、R42では最大53倍相当までだったのに対して、R52では最大57倍相当のズームを行える。

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Wi-Fi(無線LAN)接続機能も従来より強化され、ネットワーク経由での遠隔操作やライブビュー視聴が、LAN経由だけでなく新たにインターネット経由で行えるようになった。これにより、家事をしながら別室にいる赤ちゃんの様子を見たりするだけでなく、外出時に本機で自宅の様子を確認したりすることも可能だ。同機能の利用には専用アプリ「CameraAccess plus」が必要となる。また、iVISからSNSへのアップロード操作を行える「Movie Uploader」なども搭載。対応OSはCameraAccess plusがiOS 5以降およびAndroid 2.3以降、Movie UploaderがiOS 5以降となっている。

R42から搭載された「ベビーモード」も、さらに進化。登録された誕生日から生後日数を自動計算して映像にスタンプとして表示してくれる機能は、3人まで(従来は1人)の赤ちゃんを登録できるようになり、兄弟の成長記録も行えるようになった。

主な仕様は、撮像素子が総画素数約328万画素の1/4.85型CMOSセンサーで、有効画素数が動画記録時・静止画記録時ともに約207万画素(16:9)、動画の記録画素数が1,920×1,080ドット/60p、最低被写体照度が約5ルクス(Pモード時)、約0.4ルクス(ローライトモード時)となっている。映像処理プラットフォームは「DIGIC DV 4」を搭載。撮影データ記録用に32GBのメモリを内蔵するほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカード対応のカードスロットを備える。動画記録形式はAVCHDおよびMP4。

サイズは約W53×D116×H57mmで、重量は約285g(撮影時)。

ネットワーク経由でのパンニング操作が行えるパンテーブル

「CT-V1」(右はiVIS HF R52を載せた状態)

R52の発表に合わせて、ネットワーク経由でのライブビュー視聴・リモート操作時に便利なカメラパンテーブル「CT-V1」もリリースされた。左右に約200度の範囲で回転可能になっており、外出先から部屋の状況を確認する際などに便利だ。

電源はAC電源ないし単3形電池が利用可能。CT-V1からiVISに給電することが可能なので、電池切れによる記録漏れを気にせずに使用することができる。パンニングの操作はCameraAccess plusで行うことが可能だ。

「iVIS HF R52」フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)