Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Googleは1月16日(米国時間)、ブログ記事「Chrome 33 Beta: Custom Elements, Web Speech, and more」において、Chromeのベータチャンネルのバージョンが33系に引きあがったことを伝えるとともに、Chrome 33の特徴的な新機能を紹介した。

Chrome 33ではユーザがカスタマイズしたHTMLタグ(Custom Elements)を作成して利用する機能が追加されているほか、スピーチに関する機能がデフォルトで有効化されている。また、Webフォントの取り扱いが変更となり従来よりも快適性が向上している。

自作のタグ(Custom Elements)は現在策定が進められている「Web Components」のもとで定められている機能。新しいタグの定義、既存のタグの拡張、カスタム機能の付与、既存のDOM要素APIの拡張機能などを実現するものとされている。HTMLの論理構造を保ちながらコンテンツを構成するために、現在の方法ではdiv要素とclass属性やid属性の指定などで入れ子状態を作ることが多いが、この方法はHTMLコンテンツがdivで埋め尽くされて人間が理解しにくくなるという課題面を抱えている。カスタマイズしたタグを利用できるようになると、こうした部分をよりスマートに表記できるとされている。

Google Chrome 33動作例

Google Chrome 33動作例

Google Chrome 33動作例

Google Chrome 33動作例

Chrome 33はスピーチ機能が統合されておりデフォルトで有効になっている点もポイントとなっている。ユーザが口述したデータをマイク経由で拾い、データをテキスト化、翻訳サービスを使って別の言語に翻訳して、翻訳後のテキストを表示する、といったようなことを記述できる。こうした機能はタイピングによる入力よりも音声入力の方が手軽なスマートフォンやタブレットデバイスなどで特に活用が期待できる。