メラノックステクノロジーズジャパン(以下メラノックス)は10日、「ConnectX-3 Pro 10/40ギガビットEthernetアダプタカード」の出荷ならびに同アダプタカードでMicrosoft Windows Server 2012 R2で構築されたネットワーク仮想化環境においてハードウェアによるオフロードを実現するドライバの提供を開始したと発表した。

同製品は、Microsoft Windows Server 2012 R2で新たに提供されるオーバーレイネットワーク技術であるNVGRE(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation)のハードウェアによるオフロード機能に対応する。2014年1月よりConnectX-3 Pro 10/40ギガビットEthernetアダプタカードの出荷ならびに最新のMellanox Windowsドライバ(Mellanox WinOF version 4.60)の提供を開始し、このドライバを活用することで、ConnectX-3 ProのNVGREハードウェアアクセレレーションエンジンが利用可能となる。

ハイエンドストレージを低コストでリプレース可能

同社が行った仮想化環境で10ギガビットEthernetを使用した調査によると、ConnectX-3 Proのハードウェアアクセラレーションエンジンを使ってHyper-Vの仮想オーバーレイネットワークを実装することにより、標準的なEthernet NICを使用した場合と比べ、スループットが約65%向上し、CPU使用率が約80%低減されるとしている。そのため、より多くのCPUサイクルをアプリケーションに割り当てができ、高効率のクラウド環境の貢献できるとしている。

オーバーレイ機能のオフロード

今後の予定として、VMwareの環境でオーバーレイネットワークのオフロード機能が使用可能となるConnectX-3 Proのドライバの開発を進めており、2014年4月にドライバの提供を開始する予定となっている。

同社のネットワーク仮想化向けドライバ提供スケジュール